アメリカ人「パンの具材にしてしまうなんてすごい」 日本人のアイデアを称賛 独自の進化を遂げた食べ物とは

アメリカからやってきた(左から)ジョンさんとウェスさん【写真:Hint-Pot編集部】

旅行中の小腹がすいたときに助かるのが、さっと買って、歩きながら片手で手軽に食べられるワンハンドフード。今回が初訪日というアメリカ人2人組は、旅行中に何度もお世話になったコンビニエンスストアで買った、日本独自の食べ物があるといいます。気に入ったものとは、いったいなんだったのでしょうか。

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かじって食べてもこぼれ出ないことに感動

今回が初めての訪日だというアメリカ人のジョンさんとウェスさんは、大学からの旧友。2週間かけて、東は東京から西は広島まで、日本国内を公共交通機関で旅する予定だといいます。

日本各地をめぐるなか、お腹がすいたときは何度もコンビニのお世話になったようです。そしてふたりは、アメリカにはない斬新な発想で作られている日本独自の惣菜パンに魅了されたのだとか。

「僕のお気に入りはカレーパンだよ。まず、こういうドロッとしたタイプのカレーを食べたことがなかった。インドのカレーレストランはアメリカにもよくあるんだけど、カレーパンに入っているカレーは日本風のカレーだよね。そんなに辛くなくて、粘度が高いから、かじって食べていてもカレーがこぼれ出てこない。あれをパンの具材にしてしまおうなんてすごいアイデアだよ」

そう語ってくれたのは、ウェスさん。日本風のカレーを中に入れたカレーパンの食べやすさにも着目して、その魅力を熱弁してくれました。しかも、揚げていることにも驚いたそうです。なぜなら、アメリカで揚げたパンを見たことはほとんどないから。揚げパン文化は、アジア特有のものかもしれないとも教えてくれました。

「まさかあれをパンに挟んでしまうとは…」

一方、ジョンさんにも「まさか、あれをパンに挟んでしまうとは……」と、想定外の具材に脱帽してしまった惣菜パンがありました。

「僕はカツサンドが気に入って、今日も買ったよ。日本のパンはアメリカやヨーロッパのパンと違って、ふわふわでやわらかいんだよね。それがトンカツのソースを少し吸ってとてもおいしい。アメリカではご存じのとおり、ホットドッグはみんな食べるんだけど、トンカツをパンに挟むことはあまりないね。日本人は西洋の文化と日本の文化をマッチングさせるのが上手だね」

ジョンさんによると、トンカツはアメリカでも大人気。日本食レストランでカツ丼を食べたこともあるといいます。しかし、パンに挟んでしまうという発想は斬新に感じたようです。

日本人は当たり前に食べていても、外国人観光客にとっては組み合わせの妙が光る惣菜パン。旅行中の食べ歩きに便利なワンハンドフードとしても滞在中、存分に堪能していってほしいですね。

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