THE SECOND王者の解散危機 ガクテンソク「芝居しろと…」ギャロップ「この漫才が最後に…」

ギャロップ林健さん、毛利大亮さん、ガクテンソクよじょうさん、奥田修二さんが『ボクらの時代』で対談。
結成16年以上のコンビが出場できる漫才の賞レース『THE SECOND』の初代と2代目チャンピオンの4人が、コンビの解散危機を語りました。

【写真】ガクテンソク(よじょう、奥田修二)、ギャロップ(林健、毛利大亮)の写真を見る

「目標を失って…」ガクテンソク解散危機

『THE SECOND』の王者となったギャロップとガクテンソク。
しかし、以前は「解散しそうなコンビランキング」のTOP2に入っていたといいます。

毛利(ギャロップ):「解散しそうなコンビランキング」ギャロップが1位で、ガクテンソクが2位やったもんね。

林(ギャロップ):ガクテンソクは実際は解散の危機あった?「あ、ヤバイ…」という瞬間。

奥田(ガクテンソク):「解散しそうなコンビランキング」が出た3、4年前のタイミングは解散危機はなかった。
本当に熱を持って解散しそうになったのは2011年。

結成5年目で『M-1グランプリ』に出たくて始めたんですけど、笑い飯さん、千鳥さん、麒麟さんが好きでその3組がトップの『baseよしもと』という劇場に入りたいから続けられていた。
でも『baseよしもと』がなくなり『M-1グランプ』も一期が終わったので、「何しに来たんやろう…」となって。

そのときに会社の偉い方に「おまえら、芝居しろ。芝居で盛り上げられなかったら、そんなやつ、お笑いなんてやっても意味がない」と言われて。
「なんでやろう…合っているか、それ…」と思いながら芝居をやったんですけど、お互い気持ちがグッと離れてしまった。
舞台にも立てなくなって、お互いが相手に「解散しよう」と言わせようとしていた。

でもお互いなかなか言わないから、らちが明かなくなって…。
もう今日、自分から言おうと思った日があって、僕が「ちょっと話があるんやけど」っていこうとしたら、よじょうが「解散しようかなと思ってるわ」って言ってきた。

自分から「解散しよう」と言うって決めていたから「どっちが先に言ってんねん!」ってなって

林(ギャロップ):あんな譲り合っていたのに!?(笑)

奥田(ガクテンソク):譲り合っていたのに。
こいつ(よじょう)の言うこと聞いたみたいになるのが嫌やなと思って、なぜか自分は解散しない派として口げんかが始まったんです。
「辞めたいも何も、漫才をやっていたことを世間に知られた人だけが辞められる。ただただ5年を無駄に過ごしただけで、辞めたいも解散もないねん!何者かになったやつしか辞められへんねん!」と。

解散を言い出すはずの僕が、よじょうを論破したんです。

よじょう(ガクテンソク):論破されて、「あぁ、そうかもな…」となった。

奥田(ガクテンソク):仲が悪かったので話し合い、なんで仲悪かったのかとか、やりたいこと・やりたくないこと、できること・できないことを全部はぶいていって、できるようになりたいことの最後に残ったのが漫才だった。

「漫才で何者かになって、辞める。これ以外のことではケンカせんことな!」となったんです。

奥田さんが解散危機を熱く語るとギャロップ2人は「なんて再現VTRにしやすそうな話や」と笑っていました。

ギャロップ解散危機 エキスを投入しようとするも… 「ギャロップ解散」林がチャンスにしようとするも、毛利が…

一方、ガクテンソクの先輩・ギャロップは何回も解散がよぎったことはあるものの、解散を口にしたのは1回だけと明かしました。

林(ギャロップ):『THE MANZAI』の3回目で、50組にすら入れなかった。
これはヤバイなと思って。
エキスを投入じゃないけど「解散」という言葉が良い方に働くように、それこそ再現VTRとかで「これであかんかったら解散や」みたいな感じで(笑)

『THE MANZAI』の4回目で、普通は決勝とか優勝とかいうところを、めっちゃ低い目標で「今年、50組にすら入られへんかったら辞めよう」って毛利に言った。

普通なら50組に入るのは簡単やから、自分はそこまで辞める気はなかった。

いざ、50組が選ばれる段階に出たら、毛利がめちゃくちゃ調子が悪かった。
こっちも毛利に引っ張られて、ウケるところが全然ウケなくて、「今までの3回よりヤバイぞ…」と思った。

なんで毛利の調子が悪かったのか聞いたら「この漫才がもしかしたら最後になるかもと思ったら、何かうまくできなくなって…」って。

『解散』という言葉に「こんな逆効果あるんや!」と思った(笑)

よじょう・奥田(ガクテンソク):アハハ(笑)

毛利(ギャロップ):(漫才やりながら)ギャロップが終わっちゃう…と思った(笑)

林(ギャロップ):想定と違いすぎて、「辞められません、これは」となった(笑)

(『ボクらの時代』 2024年6月30日放送より)

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