VR活用 在宅医療担う薬剤師養成 総社の薬局が岡山大に寄付講座

岡山大津島キャンパス

 在宅医療を担う薬剤師を養成する寄付講座「地域創生在宅薬学講座」が今月、岡山大大学院医歯薬学総合研究科に開設された。薬学系の寄付講座開設は同大で初めて。

 上原孝・薬学部長が教授を兼務する。期間は2026年5月末までの2年間。総社、倉敷、真庭市で6店を展開する調剤薬局・アイ薬局(総社市門田)が寄付金を拠出、額は非公表。

 講座では仮想現実(VR)技術を使った教育プログラムの開発を計画しているほか、総社市民向けにオンラインシステムを使った同大病院薬剤師による服薬指導なども行っていくという。

 同薬局の村木惇人専務は「講座では薬剤師の役割拡大のほか、在宅医療の充実、市民の健康寿命の延伸も目指す。研究や実践が進み、全国のモデルとなることを期待している」としている。

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