松本人志VS文春「5億円超裁判」女性誌の告発者“被害否定”報道の波紋 反論必至も…復帰の焦点は『M-1』

松本人志(ダウンタウン)(C)ピンズバNEWS

ダウンタウン・松本人志(60)がテレビから姿を消して半年。復帰はいったいいつになるのか――。

松本と『週刊文春』(文藝春秋)の裁判が進行しているが、裁判の焦点になっている“被害女性”が《自分は被害を受けたという認識ではない》と周囲に話していると6月24日配信の『週刊女性PRIME』及び6月25日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じ、大きな波紋を広げている。

女性に男女の関係を強要したなどと『週刊文春』に報じられた松本が、発行元の文藝春秋などを相手取って5憶5000万円の損害賠償や訂正記事の掲載などを求めたこの裁判。第1回口頭弁論が3月28日に、6月5日には弁論準備手続きがオンラインで行なわれた。

6月5日には、松本側の代理人弁護士が損害賠償額の上乗せの可能性を示唆。現在の請求額は慰謝料5億円に弁護士費用5000万円というのが内訳だが、休業している期間の損害を上乗せする可能性があるという。松本は文春との裁判に注力するため1月8日から芸能活動を休止している。

2023年12月27日発売の『週刊文春』では、A子さんとB子さんの女性2人の証言をもとに、松本と後輩芸人らを交えたホテルでの飲み会が2015年に行なわれたと報道。芸能活動を志していた2人はスピードワゴン・小沢一敬(50)から声をかけられ飲み会に参加したところ、松本から男女の関係を強要されたという記事だった。

A子さんは『週刊文春』に手記を寄せており、《裁判になったとしたら証言台で自分の身に起きたことをきちんと説明したいと考えています》としていた。

ところが今回の『週刊女性』の記事によると、『文春』に告発を行なったXさんが周囲に“自身は告発するつもりはなかった”と説明しているというのだ。

Xさんは松本からの被害を告発した女性の1人と友人関係で、『文春』への告発はその友人が強引に進めたものだとし、自身は被害を受けた認識ではないと話しているとされる。

■大御所芸人も女性誌報道に反応

この報道に、過去に松本との飲み会に参加したと告白し、松本を擁護する発言を続けてきたセクシー女優・霜月るな(33)も反応。

6月25日にX(旧ツイッター)を更新して《これが本当なら松ちゃんの勝利も近いのかな?自分は告発するつもりはなかった。ってどうゆう事?その告発で人の人生奪ってるんやで》とポスト。

また、ビートきよし(74)も同日、Xに《被害受けてないってならもっと早く文春の記事は違うって言えなかったのか人の人生かかってんだぞ》と綴った。

「『週刊女性PRIME』と『週刊女性』の記事は大いに注目を集めていて、長らく『Yahoo!ニュース』でもエンタメランキングの上位に。松本さんと『文春』の裁判がいかに多くの人の関心事になっているかが、あらためて浮き彫りになりました。

『週刊女性』の記事内でXさんが、『週刊文春』のA子さんとB子さんのどちらかは明らかになっていませんが、“被害者”だったどちらかが“被害を受けた認識はない”と『週刊女性』の報道通りに周囲に話しているとしたら、裁判にも大きな影響があるのでしょうね」(ワイドショー関係者)

『週刊女性』の記事を受け、松本の代理人弁護士は「告発している女性が誰だかが、こちらはわからない。(『週刊女性』の記事については)我々が管理するところではない。文春側の立証に影響があるだけでは。こちらはA子とB子もわからない状態。なので、こちらの戦い方は変わらない」とコメントしている。

「ただ、こういう不利になると考えられる話が出て、文春側も黙っているはずがありません。5億5000万円に加えて休業期間の賠償金を請求されるとなれば、とんでもない金額になりますし、そもそも政財界はじめ多方面に絶大な影響力を持つ“ナンバーワン週刊誌”である文春の勝負記事。

絶対の自信があったからこそリスクを承知で記事にしたのは間違いなく、『週刊女性』の記事を受け、逆襲の一手を放つ準備を今、進めているのではないでしょうか。全面戦争のさらなる激化は必至でしょう」(前同)

松本側は文春と徹底的に争う構えを見せている。一方の文春側も5億5000万円に加えて休業期間の損害という高額請求の可能性があれば、双方が簡単に折れることはないだろう。裁判開始前、複数の法律の専門家は、松本と文春の裁判は決着まで最長3年はかかるのではないか、とも指摘していた。

民放キー局関係者が話す。

「次は8月14日に、再び非公開のオンラインでの弁論準備手続きが控えていますが、今後も双方とも折れることはないのでしょうね。そんな松本さんですが、復帰の大きなポイントになると見られているのが『M-1グランプリ』なんです。ダウンタウン、松本さんのレギュラー番組は複数ありますが、松本さんが関わっている番組で今、最大級の影響力を誇っているのが『M-1』ですからね。

芸人の間でも“今年の『M-1』はどうなるのか”“松本さんは出られるのだろうか”という話が盛んにされています」

■『M-1』に間に合わなければいよいよ長期化か

『キングオブコント』や『R-1グランプリ』など、お笑いショーレースは数あれど、最大かつ圧倒的な影響力を持っているのが『M-1』だ。

2021年の『M-1』の広告に「人生、変えてくれ。」のコピーがあったように、『M-1』優勝者には人生が一変する大ブレイクが約束されていると言っても過言ではない。

「近年でも21年優勝の錦鯉、22年優勝のウエストランドはチャンピオンになった後、多数のテレビ番組に呼ばれるようになり、現在でも人気番組に引っ張りだこ。23年優勝の令和ロマンは、彼らがテレビ出演を好んでいないというところもあってテレビ露出は少なめですが、劇場やイベント、ネット媒体では大活躍していますよね。

そんな圧倒的な影響力を誇る『M-1』が芸能界のトップブランドであり続けていること、権威を持ち続けていることは、看板に“松本人志”があることがやはり大きいと言われています。芸人たちからは“笑いの神”とも称されることもある松本さんに笑ってもらえる、評価されることで“一流のお墨付き”が得られるということですね。だからこそ、今年の出場予定の芸人たちも“松本さんが戻ってこられるのか”を非常に気にしているといいます。

松本さんの中にも芸人のためにという思いはあると思われますが、周囲も、“『M-1』に間に合うか”と、『M-1』のタイミングにひとつ復帰のポイントを置いていると言われていますね。つまり、12月までには裁判の決着をつけられるか、ということですよね。ただ、松本さんサイドも文春サイドも現状、引く様子はいっさいない。

『M-1』に間に合わないとなると、もう今年の復帰はないでしょう。『M-1』に間に合わないのであれば、もうとことんやる、となって、いよいよ裁判は長期化するのではと見られていますね。そうなると活動休止は1年を超える。テレビからそれだけ長い時間消えるのはとてつもなく大きい影響がありますよね」(前出の民放キー局関係者)

そんな松本の近況について、代理人弁護士は6月5日の弁論準備手続き後の取材時に「(松本は)髪形は金髪で、これまでと変わらず元気です」と話している。

「活動休止後も松本さんは変わっておらず、裁判開始後も後輩芸人と飲むことがあるそうです。そして、裁判に関しては徹底的にやる構えを見せているとも聞こえてきます。これからも両者バチバチの全面対決が必至の裁判ですが、果たして今冬までに決着はつくのか……」(前同)

多くの国民が注目している松本VS文春の裁判。果たして今後の展開は――。

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