京大VS東大野球部「双青戦」岐阜で白熱 初訪問の選手多く「貴重な経験」伸び伸びプレー

双青戦後に記念写真に納まる京大と東大の選手たち=岐阜市長良福光、長良川球場

 ともに創部100年以上の歴史を誇る京都大と東京大の硬式野球部の定期戦「第82回双青戦」(京大硬式野球部主催、県野球協議会共催、岐阜新聞社、岐阜放送後援)が29日、岐阜市長良福光の長良川球場で行われた。東京、京都以外では初開催となった“伝統の一戦”で、文武両道を実践する部員同士が白熱した試合を繰り広げた。

 開会式で、京大の西村洪惇主将は「日頃の練習の成果を発揮し、岐阜県のさらなる野球の発展に貢献できるよう最後まで戦い抜く」と力強く選手宣誓した。古田肇知事が、母校の東大のユニホームを着て始球式を務めた。

 試合は、緊迫した投手戦となり、観戦に来た子どもらは、互いの意地がぶつかりあう一戦を食い入るように見つめていた。二回に3安打を集めて3点を先取した東大が、4投手の継投でリードを守り抜き3―0で勝利した。京大は3併殺と拙攻が響いた。通算成績は東大の54勝28敗となった。

 東大の藤田峻也主将は「岐阜に来ること自体初めての選手も多く、新鮮な気持ちで特別感があった。貴重な経験となり、今後も各地で試合ができたらいいと思う」と話した。西村主将は「苦しい展開となり試合には負けてしまったが、普段とは違った自然に囲まれた球場で伸び伸びプレーができたと思う」と振り返った。

双青戦後の記念写真で帽子を交換する京大と東大の選手

© 株式会社岐阜新聞社