逃げたシカ 残る1頭を捕獲 沖縄こどもの国や市役所、100人態勢で捜索 園外の雑木林で 営業再開は7月1日から

 【沖縄】沖縄県沖縄市の沖縄こどもの国は30日午前、園外の雑木林に逃げ込んでいたホンシュウジカを捕獲したと発表した。原因究明と安全対策などのため臨時休園となっていた同園の営業は、7月1日から再開する。ホンシュウジカの展示は飼育施設の点検や改善のため、しばらく休止する。

こどもの国の園外の雑木林に逃走し、30日に捕獲されたホンシュウジカの「ツキミ」(同園提供)

 同園では28日、ホンシュウジカの雌2頭が展示場外に逃げ出したことを確認。園内に逃走した1頭はすぐに捕獲できたが、もう1頭は園に隣接する雑木林で逃げ、園や市役所の職員らが約100人態勢で周辺を捜索していた。

28日に園内で捕獲されたホンシュウジカの「ダイヤ」=30日(同園提供)

 同園によると、雑木林にいたホンシュウジカは30日午前6時50分ごろに捕獲。一般市民や捕獲作業に従事したスタッフにもけがはなかった。ホンシュウジカにも目立ったけがはなかった。

 同園は「今後、同様の事態が発生しないよう、飼育施設の点検と改善を行う。原因と今後の対応については改めて報告する」としている。(中部報道部・吉川毅)

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