福島U、連勝止まる 前半戦は昇格PO圏内

【北九州―福島U】前半11分、オウンゴールで先制し喜ぶ福島の選手=ミクニワールドスタジアム北九州(福島ユナイテッドFC提供)

 サッカーJ3第19節ー。福島ユナイテッドFCはアウェーのミクニワールドスタジアム北九州でギラヴァンツ北九州と対戦、1―2で敗れ、連勝は3で止まった。通算成績は9勝2分け8敗で、順位を一つ下げ暫定4位となった。

 福島はこの試合でリーグ前半戦を終え、30日に予定されている2試合の結果にかかわらずJ2昇格プレーオフ圏内(6位以内)で折り返すことが決まった。福島は後半戦初戦となる次戦の7月7日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)で暫定10位のFC今治と対戦する。午後3時開始予定。

 【評】福島が好機を生かせず、逆転負けを喫した。前半11分にオウンゴールで幸先良く先制したが、その後が続かなかった。ボールを保持し、FW塩浜、森を中心にゴールに迫ったが、相手の堅守に阻まれた。追加点を奪えないまま後半に入ると形勢が逆転。北九州の勢いに押されて2失点した。(佐藤智哉)

 勝てばJ2自動昇格圏内となる2位でのリーグ戦折り返しも見えていたが、好機を逃して敗戦。順位も4位に後退した。寺田周平監督は「もがき苦しんでこの順位まできていたのでもう一つ上に行きたかったが、そう簡単にはいかない。成果と課題が見えたゲームだった」と振り返った。

 雨が降りしきる中、果敢に攻め込んだ福島。前半11分にはFW塩浜遼のヘディングシュートがゴールポストに当たって相手のオウンゴールを誘い、先制点を奪取した。

 その後もゴール前で細かいパスをつなぎながら何度も好機をつくったが、最後の決め手を欠いた。

 突破口を開けずにいると、後半開始早々に同点とされ、30分過ぎに逆転を許した。9試合ぶりに複数失点し、「守備で押し込まれた時に押し返すパワーが足りなかったことが課題」と指揮官。一方で「選手は自信を持って強気にトライしてくれた。得点は1点だったが、そこまでの過程には成長がみえる」と手応えを語った。

 敗れはしたが、前半戦をJ2昇格プレーオフ圏内で終えることには成功した。寺田監督は「敗戦を繰り返し強くなってきた。また選手たちと頑張っていきたい」と前を向いた。

© 福島民友新聞株式会社