【陸上】100mH福部真子が“パリ”に近づく快走「あしたは雨の予報だったので...」準決勝で12秒75マークし五輪標準突破 決勝は30日号砲

【画像】昨年のフィニッシュの瞬間 “1000分の1秒単位”で争う大接戦を寺田明日香選手が制す

◇第108回日本陸上競技選手権大会(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

女子100メートルハードル準決勝が29日に行われ、福部真子選手(日本建設工業)が12秒75のタイムで決勝に進出。パリ五輪の参加標準記録(12秒77)を突破しました。

準決勝1組の6レーンに入った福部選手は、スタートをスムーズにきると、一気にスピードを上げ、大会新記録となる12秒75でフィニッシュ。自身が持つ日本記録12秒73に迫る会心のレースをみせました。

これで30日の決勝で優勝すれば、パリ五輪代表に内定。福部選手は、「あしたは雨の予報だったので、今日しかないなと思って気合い入れて走りました」と笑顔をみせました。

昨年の大会では、決勝で4位となり世界選手権代表を逃し、涙をのんだ福部選手。「もう一度、12秒7台を出して優勝を決めて気持ちよくパリに行きたいなと思います」と力を込めました。

一方、準決勝2組には、昨年の世界選手権にも出場した田中佑美選手(富士通)が登場。12秒85と福部選手に次ぐ全体2位、自己ベスト12秒89を更新する日本歴代3位のタイムで決勝進出を決めました。

しかし狙っていた五輪参加標準記録にはわずかに届かず、「先ほど福部選手が派遣標準(参加標準記録)を突破されて、『私も続くぞ』と思っていたんですが、思うようなタイムが出ず、こんなにうれしくない自己ベストは初めてでした」と悔しさをにじませました。

同組では、東京五輪代表の寺田明日香選手(ジャパンクリエイトグループ)が2着で決勝へ。12秒86の自己ベストを前回大会女王の寺田選手は、予選・準決勝と12秒台をマーク。し烈なパリへの切符をかけた戦いに注目です。

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