東京を拠点に活動する3ピースバンドdowntの沖縄公演が6月2日、那覇市のライブハウスOutputで開催された。透明感がありながらもどこかクールなバンドアンサンブルを組み立てるdownt。3月にフルアルバム「Underlight & Aftertime」をリリースしたばかりで、彼らのSNSには世界各国からコメントが寄せられるほど、国境を越えて音楽ファンを魅了する。今回のライブを地元沖縄から共演でサポートしたのは、Funnynoise、AKKANBABYS、offseasonの3バンドだ。バンドの持ち味や特色に違いこそあれど、この3組に共通して言えるのは、ライブでより輝きを増すライブバンドという点だ。この日の出演順に各バンドを紹介する。(ライター・長濱良起)
Funnynoise
男女混成4人組バンドのFunnynoise。結成25年を迎えてもなお、毎回楽しそうなステージに見ている側の気持ちも明るくなる。国籍不明のロックサウンドに加え、ベースボーカル・チェンハーの流れるような歌声からは、どこか東アジアの雰囲気も感じられる唯一無二の存在感だ。
Funnynoise | Instagram
Funnynoise | 各サブスク配信ページ
AKKANBABYS
4月にファーストフルアルバム「サラダボウル」をリリースしたばかりのAKKANBABYS。真っすぐ衝動的に放出されたかのようなおのおののステージングが目を引きつつも、緻密に織りなされた楽曲で魅了し、全力のステージを今回も見せつけた。
AKKANBABYS | YouTube
AKKANBABYS | Instagram
offseason
見ているとバンドを組みたくなってくるのが、4人組エモパンクパンドoffseason。メンバーでそれぞれシャウトを重ね、激情的に演奏していくさまは、まさにバンドでしか実現できない音像。エモーショナルな自称「中年バンド」は、いつまでもバンドキッズの心を持っている。
downt
前日には那覇市安里のライブバー「AZAT FANFARE」でもライブを行っており、この日が沖縄での2デイズ公演の2日目となったdownt。メンバー個々が確かな存在感を放ち、最小限の音数でありながら、見る側に「見なきゃ、聴かなきゃ」と思わせるオーラをまとう。