バイデン氏、継続姿勢を強調 米紙の撤退要請認めるも反論

討論会に参加したバイデン大統領=27日/Will Lanzoni/CNN

(CNN) バイデン米大統領は29日、ニューヨーク州イーストハンプトンでの資金集めイベントで献金者らを前に、11月の大統領選から撤退せず選挙戦を継続するとの姿勢を改めて強調した。

同行記者団によると、バイデン氏は27日のテレビ討論会について「素晴らしい夜にはならなかったが、それはトランプ前大統領のほうも同じ」「実際、討論会後の世論調査では我々の数字が少し上がった」と主張した。

記者団によれば、この日の発言では米紙ニューヨーク・タイムズが討論会を踏まえ、バイデン氏の撤退を求めたことを初めて公に認めたが、一方で同紙がトランプ氏のうそを批判したことも指摘した。

CNNが両氏の発言内容を検証した「ファクトチェック」によると、トランプ氏は討論会で30回以上、事実に反する発言を繰り返していた。

バイデン氏は、有権者が自身と比較するべき対象は全能の神(the Almighty)ではなく、もう一人の候補(the Alternative)であるトランプ氏だとも語り、「トランプ氏は民主主義を破壊すると言っても大げさでないのに対し、私は民主主義を守る」と強調した。

イベント主催者には著名投資家バリー・ローゼンスタイン氏夫妻のほか、芸能界からサラ・ジェシカ・パーカー氏と夫のマシュー・ブロデリック氏、マイケル・J・フォック氏らの名前が並び、CNNの元アンカーで、下院選に向けたニューヨークの民主党予備選に勝利しているジョン・アブロン氏、トランプ前政権で広報部長を務めたことのある投資家アンソニー・スカラムーチ氏らも出席した。

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