マツケンサンバは「10%くらい」 渋野日向子と勝みなみがリベンジ宣言?

曲がかかり始めて…(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇ダウ選手権 3日目(29日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6256yd(パー70)

18番(パー3)で前日にホールインワンを決めた渋野日向子がアイアンショットでグリーンを捉え、勝みなみとともにグリーンに向かう途中で「マツケンサンバ2」(英語バージョン)の特徴的な音楽が流れだした。各ペアが選んだ入場曲をかけてくれる、この日限りの演出。同じレンタルハウスで生活する今週、2人が夜な夜なリフレッシュも兼ねて練習してきた成果を発揮する時だ。

さながら“DJホール”のように「H&M」のチーム名が紹介されると、歩きながらノリノリで振り付けを披露。渋野は「きのうも寝る前にちゃんと(ミュージックビデオを)見てきました」と笑う。曲に合わせて橋を渡り、グリーンに向かう“だけ”がノーマル。サービス精神にあふれたパフォーマンスはギャラリーを大いに盛り上げ、同組だったチャン・ウェイウェイとゼン・リーチーの中国ペアも「何が始まったのか?」とばかりに足を止めて笑顔で見入った。

それでも、ショーの中心にいた2人はホールアウト後も何だか不満顔。勝は「ホントは足のステップもあるんです。歩きながらだったから、手の動きだけ。橋の上だったら回ったりできたのに…」となぜか悔しそう。同組2ペアのうち、曲がかかるタイミングが先だったこともアンラッキーだったという。「(ポテンシャルの)10%くらいしか出てない」と言えば、渋野も「やっぱり、止まってやらないとね」とうなずいた。

「来年かな。ウチらでまた組んで、『H&M』の『マツケンサンバ』で変わらず行くから」。渋野が早くも来年に意欲を見せると、勝も「毎年楽しませるから」。ファンサービスも全力で取り組む2人らしい宣言で“リベンジ”に燃えていた。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)

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