V長崎、徳島と引き分け 首位キープ…リーグ戦無敗「20」に サッカーJ2

【徳島-V長崎】前半29分、V長崎のエジガルジュニオ(左から2人目)が先制点を決めて喜ぶ=徳島県鳴門市、鳴門ポカリスエットスタジアム

 明治安田J2第22節第1日(29日・鳴門ポカリスエットスタジアムほか=7試合)V・ファーレン長崎は徳島と2-2で引き分け、リーグ戦無敗記録を「20」に伸ばした。通算成績は13勝8分け1敗の勝ち点47。2位横浜FCと勝ち点差1で首位をキープした。
 V長崎は前半29分、笠柳の左クロスをエジガルジュニオが頭で合わせて先制。1-0で折り返した後半4分、GK原田のキャッチミスから失点して、3分後にはPKを決められて逆転を許したが、44分にマルコスが直接FKを決めて同点に追いついた。
 横浜FCはいわきに4-0で大勝した。仙台は栃木に3-2、藤枝は群馬に2-1で逆転勝ち。山口は水戸と1-1で引き分けた。熊本は愛媛に4-0で快勝した。
 第22節最終日は30日、各地で3試合を実施。第23節は7月6、7日、各地で計10試合が行われ、V長崎は6日午後7時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で熊本と対戦する。

◎マルコス 起死回生のFK
 V・ファーレン長崎は敗戦濃厚な後半44分、マルコスが直接FKを決めて同点に追いついた。起死回生の一発を沈めた背番号7は「勝てなかったことは残念だが、この勝ち点1を大きくしていきたい」と胸を張った。
 首位に立った26日のいわき戦から中2日。先発11人の入れ替えはなく、疲れが抜け切れていない選手たちの動きは重かった。生命線のサイド攻撃に鋭さが見られない中、まず試合を動かしたのはエジガルジュニオ。前半29分、今季14点目となるヘディングシュートを決めた。後半、立て続けにミスして2失点したものの、この窮地でチームを救ったのがマルコス。相手GKのタイミングをずらした直接FKで、貴重な勝ち点1へつなげた。
 試合終盤まで走り続けて攻守に貢献。この日の得点でリーグ戦5得点2アシストと好調を維持している28歳は「やっていることは間違っていない。続けてやっていきたい」と充実感をにじませた。

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