アメリカ代表が来週末から本格始動…カーHC「キャンプでフィットする布陣を見つけていく」

◆■ケガでプレーオフを離脱したレナードも含めて全員参加

6月28日(現地時間27日、日付は以下同)。アメリカ代表のスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が、トレーニングキャンプに向けて記者会見を行なった。

7月下旬から幕を開けるパリオリンピックで、大会5連覇を目指すアメリカ代表は、7月7日からラスベガスでスタートするキャンプで本格始動していく。ロスターにはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)を筆頭にスーパースターたちが名を連ねている。

そのうち、右ヒザ負傷でレギュラーシーズン終盤を欠場し、「NBAプレーオフ2024」のファーストラウンドでも途中離脱したカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)のキャンプ参加が疑問視されていたのだが、カーHCは「私たちはコンスタントにコミュニケーションをとっている。だから12人全員が活動していく準備ができていると期待している」と、12名全員が参加すると話していた。

プレーオフで途中離脱していたレナード(右)も参加へ[写真]=Getty Images

アメリカ代表はラスベガスでセレクトチームと評される若手チームとキャンプをし、11日のカナダ代表戦を皮切りにエキシビジョンゲームを計5試合こなして大会本番を迎える。

スターぞろいのロスターではプレータイムの配分やコート上における相性、ケミストリーも重要となる。NBAの最強軍団とも言える今大会のメンバーをどの組み合わせで起用してチームとして機能させていくのか。カーHCはこう話す。

「贅沢な悩みであり、このチームのロスター12人はいつの日かバスケットボール殿堂入りすると私は見ている。この12人の中からどのようにして5人をピックしていくのか? (キャンプで)どんな組み合わせがいいのか、攻防両面において効果的な布陣を見つけていく。つまり、ラスベガスで重要な任務は、うまくフィットする5人のコンビネーションを見つけること。そして誰がプレーしていようと関係なく、金メダルを勝ち取ることを12人全員へコミットしてもらうことになる」

パリオリンピックへ出場するアメリカ代表ロスターは下記のとおり。この中からどんなラインナップを形成して席巻していくのか、楽しみに待ちたいところだ。
※チーム名は略称、並びはファミリーネームのアルファベット順

◆■パリオリンピックのアメリカ代表ロスター12選手

バム・アデバヨ(ヒート/センター)
デビン・ブッカー(サンズ/ガード)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ/ガード)
アンソニー・デイビス(レイカーズ/フォワード兼センター)
ケビン・デュラント(サンズ/フォワード)
アンソニー・エドワーズ(ウルブズ/ガード)
ジョエル・エンビード(シクサーズ/センター)
タイリース・ハリバートン(ペイサーズ/ガード)
ドリュー・ホリデー(セルティックス/ガード)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ/フォワード)
カワイ・レナード(クリッパーズ/フォワード)
ジェイソン・テイタム(セルティックス/フォワード)

・ヘッドコーチ
スティーブ・カー(ウォリアーズHC)

・アシスタントコーチ陣
エリック・スポールストラ(ヒートHC)
タロン・ルー(クリッパーズHC)
マーク・フュー(ゴンザガ大学HC)

© 株式会社シーソーゲーム