農村の生活排水の資源化再利用に関する会議、中国四川省で開催

農村の生活排水の資源化再利用に関する会議、中国四川省で開催

27日、四川省巴中市で開かれた農村の生活排水の資源化と再利用について話し合う会議。(巴中=新華社配信)

 【新華社成都6月30日】中国四川省巴中市で27日、農村の生活排水の資源化と再利用について話し合う会議が生態環境部土壌生態環境司の主催で開かれ、関連機関や大学の専門家や研究者らが出席した。

 農村の生活排水の資源化、再利用とは、生活排水を無害化処理した後、農村の自然地理条件と環境受容能力を充分に生かし、生活排水の水資源と窒素、リンなどの養分を再利用することを指す。

農村の生活排水の資源化再利用に関する会議、中国四川省で開催

27日、四川省巴中市恩陽区明陽鎮の高店子社区(コミュニティー)にある生活排水処理施設。(巴中=新華社配信)

 中国はここ数年、汚水の資源化利用を体系的に進めている。中国政府が発表した「汚水の資源化利用の推進に関する指導意見」では、2025年までに工業用水の再利用、家畜・家禽(きん)のふん尿と養殖排水の資源化利用レベルを引き上げ、汚水の資源化利用の政策体系と市場メカニズムをほぼ確立し、35年までに体系的で安全、かつ環境にやさしく経済的な汚水の資源化利用の仕組みを構築するとしている。

農村の生活排水の資源化再利用に関する会議、中国四川省で開催

27日、四川省巴中市巴州区清江鎮の巾字村にある生活排水処理施設。(巴中=新華社配信)

 四川省生態環境庁の関係者は会議で、同省はこれまでに農村の約650万世帯、2600万人の生活排水の収集・処理問題を解決し、水質水準の2類(5段階の上から2番目、生活飲用水に適用可能)を中心とする水環境の仕組みの実現に向け重要な保障を提供したと説明した。(記者/康錦謙)

農村の生活排水の資源化再利用に関する会議、中国四川省で開催

27日、四川省巴中市巴州区清江鎮の巾字村にある生活排水処理施設。(巴中=新華社配信)

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