マカオ税関、5日間で密輸事案22件摘発…食材、たばこ、酒類、生きた鳥など

中国本土からマカオへ生きた鳥2羽の密輸を図った事例=2024年6月22日(写真:澳門海關)

 マカオ税関(マカオ税関)は6月29日、同月22日から26日までの間にマカオと外地との主要な陸路の玄関口となる2つのイミグレーション施設(關閘、横琴)の税関検査場で密輸事案を計22件摘発したと発表。

 発見に至った密輸品の内訳は食材類約38.4キログラム、たばこ類6080本及び1000グラム、酒類約14リットル、フルーツ約16キログラム、生きた鳥2羽、植物67株とのこと。

 いずれも無申告で持ち込みを企図し、税関検査場で調査対象となり、検査で物品の発見に至ったが、輸出入に必要な書類を提示できなかったもの。生きた鳥については、關閘イミグレーションの入境ホールにある税関検査場通過時の動作が不自然な旅客を呼び止めて検査をしたところ、クーリエの包装を使って隠していることが発覚。酒類と植物については、リスク管理システムの活用により調査対象となった横琴イミグレーションから出境する越境自家用車・貨物車の車内から発見に至ったとした。

マカオから中国本土へ越境自家用車を使って酒類24本の密輸を図った事例(写真:澳門海關)

 22件の密輸事案に関与した22人はマカオ及び中国本土の居民(30〜78歳)で、税関では全員を最高10万パタカ(約200万円)の罰金が課せられる対外貿易法違反で起訴済みとした。

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2024」が展開中。税関でも水際における警戒を強化して臨んでおり、市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また報酬を得て違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に関与することがないよう累次の呼びかけを行っている。

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