それってデートDVじゃ? 友と会うな、服装や髪形を指示…高校生が具体例学ぶ

デートDVについて意見を出し合う生徒たち(京都府福知山市・福知山高)

 カップルの間で起こる言葉や物理的な暴力「デートDV」を学ぶ授業が、京都府福知山市の福知山高であった。生徒たちは、事例を紹介するDVDの視聴や市民団体による講話を通じ、被害者の思いについて理解を深めた。

 同校の3年生234人がクラスごとに学習した。DVDの視聴では、男性が交際中の女性に対し、男友達と会うことを制限したり、服装や髪形に注文を付けたりといった場面が紹介された。生徒は、デートDVに当たると感じた行為や感想を付箋に書き出し、グループで話し合った。

 生徒(18)は「互いを大切にすることが重要だと思った。相手が自分の言動を不快に思うかどうかを考えて行動したい」と話した。

 講師を務めた市民団体のメンバーは「交際相手でも、嫌なときは嫌だと伝えることが重要」と助言していた。日常生活で感じるジェンダーギャップについても意見を交わした。

 学習教材のDVDは、団体から依頼を受けた同校2年の有志が作成。今後、団体の活動で活用される。

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