同居猫の仲がよいとヒゲが短くなる!? 猫のヒゲにまつわるトリビア5選

猫のヒゲはかわいいだけでなく、平衡感覚を保ったり、顔まわりの刺激を察知したりするなど、猫が生きるために重要な役割も担っています。

そんな猫のヒゲには、さまざまなトリビアが隠されているのをご存じでしょうか。今回は、猫のヒゲにまつわるトリビアを、猫研究家の石原さくらさんに教えていただきました。

食事のときは食器にヒゲが当たらないようにしている

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫は生きるために大切な役割をもつヒゲが汚れないよう、日ごろから気を付けて生活しています。

食事中、ヒゲを顔に沿わせる猫が多く、ワシントン州立大学は「ヒゲがフードボウルに当たらないようにすることで、猫は“ヒゲ疲れ”をする」という検証結果を報告したことも。

そんな猫のためにも、ヒゲが当たりにくい容器を用意してあげるのがおすすめです。

長毛種の猫はヒゲがカールしやすい

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

一般的に、長毛種のヒゲは短毛種に比べると、被毛と同様に少し長めです。なかには、エキゾチックショートヘアーなど、ヒゲがカールしやすい猫種もいます。また、ヒゲの色に関しては、猫種に限らず大きく分けて、白・黒・こげ茶の3パターンが多いでしょう。

ちなみに、猫のヒゲは人の髪の毛と同じように、タンパク質でできています。毛づくろいなどで毛が裂ける、“枝毛”になることも。これは、髪質ならぬ“ヒゲ質”なので、健康上に大きな問題はありません。

同居猫と仲がよい猫やシニア猫はヒゲが短い!?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

同居猫と仲がよく、頻繁に毛づくろいをし合うと、ヒゲがこすれて短くなることがあります。

また、加齢によってヒゲのツヤやハリが失われると、折れて短くなるシニア猫も。とはいえ、ヒゲが短くなっても、室内で暮らす猫にとっては大きな支障はありません。

うれしいときや何かが気になるときはヒゲが前に動く

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫が興奮したり、何かに興味をもったりすると、その気持ちが脳を介して伝わり、根元の立毛筋が収縮してヒゲが動きます。ヒゲの感覚を通じで対象物を調べようとするため、主に前向きに動くことが多いでしょう。

猫のヒゲの本数は20本前後、ただし0本の猫もいる!?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

個体差がありますが、猫の口まわりのヒゲは20本前後。半年に1回ほど新しいヒゲに押し出され、古いヒゲが数本抜け落ちますが、その際、猫は痛みを感じないといわれています。

ヒゲがない猫も

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

なお、スフィンクスなどの“ヘアレスキャット”といわれる猫種には、被毛と同様にヒゲがない猫も。こうした猫は、ヒゲの代わりに前足で危険がないかを確認してから動き始めることがあり、自然とほかの部位で補っているようです。

ここでは、猫のヒゲにまつわるトリビアを5つご紹介しました。みなさんはいくつ知っていましたか?

お話を伺った先生/石原さくら先生(猫写真家 猫研究家 愛玩動物飼養管理士1級)
参考/「ねこのきもち」2022年8月号『8月8日はヒゲの日 基本の役割から驚きのトリビアまで 猫のヒゲは不思議がいっぱい!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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