代表合流の八村塁、「僕のオールランドなプレイが発揮しやすいスタイル」とホーバスHCのバスケの印象を語る

パリ五輪では“初戦のドイツ戦”が重要と語る

来週末開催されるSoftBank CUP 2024東京大会(7/5、7韓国戦)に向けて第3次強化合宿を行っている男子日本代表は6月29日、メディアデーを開催。チームに合流した八村塁(レイカーズ)は、代表チームのバスケについて「僕のスタイルにも合うようなバスケ。オフェンスのところで速攻や僕のオールランドなプレイが発揮しやすいスタイルになっていると思うので、僕としても楽しみだなと思います」と語った。

NBAの労使協定による28日ルール(28日間保険が適用され、活動期間が制限される)もあって、やっとチームに合流した八村は、「代表は3年ぶり。ナショナルトレーニングセンターもオリンピック前以来ですごく久しぶりですし、帰ってこられてすごくうれしいです」と笑顔を見せると「富樫君とか(渡邊)雄太さんとかずっとやってきた選手たちとまたできるのも楽しみにしていますし、今までやったことのないメンバーとやれるのもすごい楽しみにしています」とまず新たなメンバーでのバスケが楽しみだと語った。

NBAシーズン後も、なかなか代表での活動を名言しなかった八村。だが、シーズン後に東野智弥氏(日本バスケットボール協会技術委員長)、トム・ホーバスHCとミーティングしていく中で、予定を決めたと説明。時期については、「ちょっとわからない」と濁したが、「帰国できて、チームと合流できたので良かったです」と語った。

昨年のFIBAワールドカップ2023、八村は「今後の自分の NBA キャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました」と発表して欠場。仲間たちの戦いを見ていたと明かすと「オリンピックが出ることが決まって、僕もすごく嬉しかったです。またオリンピックの舞台に戻れることに対してすごく光栄ですし、楽しみだなと思っています」と発言。新型コロナウイルスもあって、オリンピック東京2020大会では地元開催ながら無観客での催行となり、3連敗で終了(11位)。それもあって「東京オリンピックの時は全然いい結果が出なかった」と前置きしたうえで「次のオリンピックでどれだけ僕らが成長しているかを見せられたらいいなと思います」と意気込みを見せた。

合流によってチームにどんなプラスをもたらすことができるか? この質問に対しては「(ホーバスHCのバスケは)僕のスタイルにも合うようなバスケ。オフェンスのところで速攻や僕のオールランドなプレイが発揮しやすいスタイルになっていると思うので、僕としても楽しみだなと思います」と、自身の良さを発揮できると思うと答えた。
そしてホーバスHCが掲げるベスト8という目標を成し遂げるためにということで、八村は「最初の1試合目、ドイツ戦が一番大事じゃないかなと思う」と発言。ワールドカップ王者であるドイツだが「僕らは1回勝っている。練習試合だったと思うんですけど、日本に来た時に勝っていると思う。大体同じチームなので、フィルムでどういう風に勝ったのかを見て、というのが大事じゃないかなと思っています」としっかり準備をしていけば勝てない相手ではないと強調した。ドイツとは五輪約1週間前の現地7月19日にドイツ・ベルリンで強化試合を行う予定。ここで自信をつけて、初戦でW杯チャンピオンを倒すアップセットをぜひ見たいところである。

※この原稿は月刊バスケットボールWEB()に掲載されたものです

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