麻婆茄子ラーメンいかが 岡山南高生が開発 千両ナスPRへ

ポスターを手に「麻婆茄子ラーメン」をPRする宮沢さん(手前左)、湯浅さん(手前右)らプロジェクトメンバー

 岡山県特産で柔らかい果肉が売りの千両ナスを使った「麻婆(マーボー)茄子(なす)ラーメン」を岡山南高(岡山市北区奥田)の生徒が開発した。千両ナスの認知度アップを目指す生徒発案のプロジェクト。7月6日の1日限定で奉還町商店街(同市)で販売し「千両ナスのおいしさを存分に楽しめる一杯。ぜひ食べに来て」と呼びかけている。

 千両ナスのとろとろした食感が引き立つ麻婆茄子を幅広い世代に人気のラーメンにかけた。麻婆茄子はトウバンジャンで辛みをきかせ、豚バラ肉のみじん切りやオイスターソースを加えて濃厚な味わいに。ラーメンは白みそとこうじみそを配合したまろやかなスープに、とろみと絡みやすい太麺を合わせた。

 3年宮沢瑠璃菜さん(18)が昨夏、地域課題の解決を図る探究学習でJA岡山備南施設茄子部会の生産者を訪問。知名度を上げる活動を要望され、ナスを使ったご当地ラーメンを発案した。宮沢さんら15人でプロジェクトチームを立ち上げ、試作を重ねて完成させた。

 多くの人に味わってもらおうと、商店街の土曜夜市に合わせて販売日を設定。千両ナスの認知度やラーメンの評価を尋ねるアンケートも行い、結果を部会に報告して今後のPRに役立ててもらう。

 ポスターを作った3年湯浅梨乃さん(18)は「程よい辛さで箸がどんどん進む」。宮沢さんは「1年かけてようやく販売までこぎ着けた。千両ナスの魅力をたくさんの人に知ってほしい」と話す。

 1杯600円。奉還町ユースセンターで午前11時~午後1時に20杯、午後5時~8時に40杯を販売し、売り切れ次第終了する。

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