友人のなかで私だけまだ海外旅行に行ったことがありません。珍しいでしょうか?”海外旅行の相場”が気になります…

1年間に海外旅行へ行く人の割合

株式会社JTBがまとめた旅行動向見通しによると、2024年の海外旅行者数は1450万人と推測されるとのことです。

2022年春ごろから出入国における水際対策が一部緩和されるなどが理由となり、日本人の海外旅行者数は増加傾向となりました。しかし、円安の影響による旅行費用の高騰などにより、緩やかな増加にとどまっているのが現状です。

株式会社JTB総合研究所の「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化と旅行に関する意識調査(2023 年3月)」で、今後海外旅行の予定がない人に「どんな状況なら海外旅行をしたいか」を質問したところ「円高が進めば」「手ごろなプランがとれれば」などが上位を占めました。

特に、20代は海外旅行に行きたいと思っている割合が高いようで、「今後予定・検討している海外旅行の時期」について「今後1年に予定・検討している」と答えた人の割合が30%近くいることが分かりました。

海外旅行に必要な資金相場

さらに上記の旅行動向見通しによると、2024年の海外旅行消費額は4兆9600億円、平均消費額は34万2100円と推測されるとのことです。実際にかかる費用については行き先やシーズンによっても大きく異なるため、どのくらい予算をかけられるかによって旅行の内容を決めていくといいでしょう。

参考までに、旅行・レジャー予約サイトのKlook(クルック)が実施した「夏のボーナスと旅行に関する調査」では、海外旅行の一人あたりの予算について、表1のような結果が出ています。

表1

※Klook「夏のボーナスと旅行に関する調査」を基に筆者作成

海外旅行の予算については、コロナ前と比べて「上がった」と答えた人が63.7%、「変わらない」が33.6%、「下がった」が2.7%となっています。「上がった」と回答した人の割合が多い理由には、円安や物価高、燃油高の影響が関係していると考えられます。

海外旅行費用の内訳は?

海外旅行にかかる費用の内訳には、以下のようなものがあります。

__・航空券代(燃油サーチャージ・空港利用税を含む)
・ホテルの宿泊代
・食事代
・現地での交通費
・お土産・ショッピング代
・通信費
・海外旅行傷害保険の費用__

初めての海外旅行だとパスポート取得費用がかかったり、海外旅行に必要な旅行グッズを購入したりする必要もあるかもしれません。そのため、余裕を持って予算を組んでおいた方がいいでしょう。

5万~10万円の予算を組んでいる人が最も多い

調査の結果によると、2024年の海外旅行者数は1450万人と推測されており、コロナ禍以降、少しずつ増加傾向にあるということです。

海外旅行に必要な資金については、行き先や日数、シーズンによっても大きく変わるので一概にはいえませんが「5万~10万円」で予算を組んでいる人が最も多く、次いで「10万~15万円」「15万~20万円」となっています。

海外旅行費の内訳を確認するとともに、初めての海外旅行でかかる可能性のある費用のことも考えて、少し余裕のある予算を組んでおくといいでしょう。

出典

株式会社JTB 2024年(1月~12月)の旅行動向見通し
株式会社JTB総合研究所 新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化と旅行に関する意識調査(2023 年1月)
Klook 【夏のボーナスと旅行に関する調査】ボーナスをもらう人の84.2%がこの夏旅行予定。国内を選んだ理由1位は「海外は旅費が高いから」、海外旅行先選びの決め手は「旅費や現地の物価」(PRTIMES)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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