メルセデスが3戦連続で予選トップ3。決勝へ向けウイングの角度を変更「明日のレースに役立つはず」/F1

 2024年F1オーストリアGPの土曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはスプリント決勝=6位/予選=5番手、ジョージ・ラッセルはスプリント決勝=4位/予選=3番手だった。

 昼に行われたスプリント決勝では、ラッセル、ハミルトンともにスタートグリッドと同じ順位でのフィニッシュとなった。

 それでもラッセルは、一度ポジションを譲ったカルロス・サインツ(フェラーリ)から順位を奪還しての4位、ハミルトンは10番手から追い上げてきたシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えての6位となったことで、フェラーリ勢との実力差を示す走りを披露。

 午後の予選では、ラッセルがスプリント予選から1ポジションアップの3番手となり、メルセデスはカナダGP、スペインGPから3戦連続でのトップ3グリッドを獲得した。

 また、前日のスプリント予選で6番手とライバルに対し遅れを取っていたハミルトンも、スプリント決勝でのフィーリングをヒントに調整を行い、1ポジションアップの5番手タイムをマーク。メルセデスのふたりはともに金曜、土曜と着実に調子を上げ、決勝でのフェラーリとの戦いに備えを進めている。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス)
スプリント 6位(6番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 5番手(Q1=7番手1分05秒541:ソフトタイヤ/Q2=4番手1分05秒053:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分04秒903:ソフトタイヤ)
「スプリントでは少しフラストレーションが溜まった。フェラーリのカルロス・サインツに近づくことはできたが、彼に挑むまでにはいかなかった。だからスプリントのあとになってクルマにいくつか変更を加え、それがうまくいった」

「クルマの全体的なバランスを向上させることができ、おかげで一歩前進することができた。Q3の最後のラップはまずまずだったけど、真ん中のセクターで少し落としていた。それでも5番手はスプリントの予選よりも良かったし、全体的には悪くない1日だった」

「クルマに加えた変更は、明日のレースに役立つはずだ。今日のスプリントで見せた以上のレースペースがあることを期待している。表彰台を争うために重要なのはサインツを抜くことだ。何ができるか楽しみだ」

2024年F1第11戦オーストリアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■ジョージ・ラッセル(メルセデス)
スプリント 4位(4番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 3番手(Q1=11番手1分05秒585:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分05秒016:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分04秒840:ソフトタイヤ)
「予選で3番手を獲得し、明日のグランプリを2列目からスタートできるのは喜ばしい。クルマのフィーリングはとても良く、チームが最近のアップデートを持ち込むためにどれだけ努力したかを考えると、これは素晴らしいことだ」

「僕たちは周りにいるチーム、とくにフェラーリとは厳しいながらも本当の戦いができている。マクラーレンと(マックス・)フェルスタッペンからはまだ少し遅れを取っているようだけど、僕たちは正しい方向に進んでいる」

「スプリントの後にウイングの角度などを少し調整をした。おかげで明日のタイヤのデグラデーションは改善したはずだ。レースのために、シングルラップのパフォーマンスを犠牲にしたが、選択としてはよかったと思う。前のフェルスタッペンと(ランド・)ノリスは僕らよりもかなり優位にあるようだから、現実的に考えて明日のレースは後ろのドライバーとのバトルになるだろう」

「重要なのはバトルをしすぎてレースを台なしにしてしまわないことだが、どうなるか楽しみだ。とにかく、チームが3戦連続で予選をトップ3で終えられたのは励みになる」

2024年F1第11戦オーストリアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

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