「高度な技術と法令順守」 自動車整備相模原支部 相模原市中央区

自動車整備業界の振興への思いを語る岸野支部長

自動車整備業界には今、大きな変革期が訪れている。今年10月からのOBD検査・確認、2027年の整備士制度見直しなど次々と新たな制度改正が控える。加えて大手中古車販売店の不祥事により国土交通省は再発防止のため、消費者に対する透明性を確保するよう求めた事業者向けのガイドラインを作成した。

「神奈川県自動車整備相模原支部」の岸野富士雄支部長に自動車整備業の現状と業界振興への熱い思いを聞いた。

「自動車整備業界は今、電動化を主軸とする次世代車両の普及と安全技術の進展により、私たち整備に携わる者はより高度な技術力が求められていることを実感しています。また大手中古車販売店の問題で整備業界に対する皆さまの目も厳しくなり、これまで以上にコンプライアンス、法令順守の重視した取組を進めて参ります」と話す。

同支部には現在市内224社が加盟している。毎年11月には「マイカー点検教室」を開催し、市民に定期点検の重要性を訴えるともに、運転支援機能や衝突被害軽減ブレーキなど新技術の周知にも取り組んでいる。

岸野支部長は「皆さまが大切にされている愛車で安全で安心できるカーライフを送っていただくお手伝いをすることが私たちの使命です。人材不足にも直面している中、整備士の仕事の魅力・やりがいを発信し、人やモノの移動手段を支える将来展望のある職種であることもアピールしていきたい」と話している。

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