ボート遊びの男性、サメに噛まれ重傷 米フロリダ州東部

サメに噛まれた男性について説明する保安官/Nassau County Sheriff's Office

(CNN) 米フロリダ州の保安官事務所は、同州東部沖合でボート遊びをしていた男性がサメに襲われて右腕の前腕部分を強く噛(か)まれる重傷を負い、地元の病院へ空路搬送される騒ぎがあったとこのほど報告した。

州東部ナッソー郡の保安官事務所によると、男性は重体に陥っているが、回復の見通しだという。

サメの襲撃は28日に起きたもので、情報を受けて出動した同保安官事務所の海上監視部門が出血に苦しむなどしていた男性を発見。止血帯を施し、ボートを消防救急隊が待機している船着き場へ向かわせ、病院へ搬送していた。

ナッソー郡と隣接する同州ウォルトン郡でも今月、サメによる人間への襲撃が90分間内に二度発生し、3人が負傷していた。

フロリダ州魚類・野生生物保存委員会によると、州沖合などでのサメの活動は通常、4月から10月にかけてピークを迎える。ただ、サメに噛まれる事例は非常にまれなことに変わりはなく、フロリダでは人間が落雷に遭う可能性が30倍高いとも指摘した。

専門家たちはサメに噛まれる被害が近年、増大している背景要因についてサメの個体数や活動の増加よりも人間の訪問者が拡大していることに関係があるとみている。同委によると、サメに噛まれたことが致命傷となる確率は1%を下回る。

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