バレー日本選手の顔面に133キロスパイク直撃 その直後…「野獣になった」守護神を海外称賛

スロベニア戦に出場したバレー男子日本代表の山本智大【写真:VNL提供】

ネーションズリーグ

バレーボールのネーションズリーグ(NL)は29日(日本時間30日)、ポーランド・ウッジで準決勝が行われ、世界ランク2位の日本代表が同3位のスロベニアをセットカウント3-0(25-21、27-25、31-29)で完勝。史上初の決勝進出を決め、銅メダルを獲得した昨年から2年連続のメダルを確定させた。相手のスパイクが顔面に直撃するアクシデントに見舞われるも、その後守護神として輝いたリベロの山本智大に海外ファンは「野獣になった」と注目している。

強烈なスパイクが日本の守護神を襲った。第1セットを先取して迎えた第2セット、22-21の場面。相手オポジットの時速133キロのストレートに山本は反応し切れず、顔面にボールが直撃。仰向けに倒れ、両手でしばらく顔を覆った。22-22の同点に。しかし、本人が試合後のインタビューで「スパイクが顔面に当たってからスイッチが入った」と笑った通り、ここから山本が存在感を発揮した。

同22-23の場面では、スロベニアのサーブを山本が拾うとここから超ロングラリーが展開。山本はパンケーキでボールを上げれば、ブロックに当たって軌道が変わったスパイクにも即座に反応した。ギリギリのところで繋ぎ続けたボール。最後は石川祐希が強烈なスパイクを決め、約50秒にわたる長い長いラリーを完結させた。日本はここから逆転で第2セットをモノにした。

その後も守護神として日本のストレート勝ちに貢献した山本。「スイッチが入った」という顔面スパイクの映像はX上でも拡散され、海外ファンからは「これでヤマモトのモンスターモードが発動された」「この直撃の後にあのメガラリー!! ヤマモト、アメージングだ!!」「ああ、彼は私を驚かせ続ける」「このあと起き上がり、彼は野獣になった」などと称賛の声が寄せられた。

スロベニアは1次リーグで11勝1敗と好調で1位通過。その1敗をつけたのが、日本だった。再戦で見事に返り討ちにして決勝進出。主要国際大会では金メダルを獲得したミュンヘン五輪以来52年ぶりの快挙に。パリ五輪の前哨戦で歴史的1勝となった。

THE ANSWER編集部

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