【なぜ?】空から「ロケットの一部」が落下 “猛毒”の煙が立ちのぼる 開発者は「完璧な成功」と強調するが… 中国・貴州省

中国・貴州省で22日、オレンジ色の煙を噴き出しながら落下する物体が撮影された。
これは四川省から打ち上げられたロケットの一部とみられ、住民の住む町の近くに落下した。
専門家は、オレンジ色の煙が猛毒であると指摘している。

オレンジ色の煙を噴き出し…落下

中国・貴州省で22日、カメラがとらえたのは、オレンジ色の煙を噴き出しながら落下する物体だ。

空を見上げながら逃げ惑っている住民。
耳を押さえている人もいる。

目撃した人は「爆発している」、「ああっびっくりする!」と驚いていた。

物体は、そのまま山の中に落下し、大きなオレンジ色の煙が立ちのぼっていた。

これは、隣接する四川省から打ち上げられたロケットだった。

この映像を見た、和歌山大学・秋山演亮教授は、「ロケットの一部だと思う。ブースター部分だと思うんですが、落ちてきたんだろうなというふうに思います」と分析する。

中国メディアによると、このあとロケットは人工衛星の軌道に投入されたといい、開発者は「完璧な成功」だと伝えた。

「猛毒ですね」燃料に有毒な化学物質…

ところが、切り離されたロケットの一部が住民の住む町の近くに落下し、長い筒状のものからオレンジ色の煙が出ている。

和歌山大学・秋山演亮教授は、このオレンジ色の煙について、「毒ですよ。猛毒ですね」と話す。

専門家によると、燃料に有毒な化学物質が使われている可能性があり、もしオレンジ色の煙を吸い込んでしまうと危険だという。

和歌山大学・秋山演亮教授は「発がん性物質もあるので、がんの可能性が高くなるようなことはあると思う」と話している。

ロケットの発射をめぐって、これまでに現地当局からは、けが人などの報告はない。

しかしその後、ロケットの一部が落下する動画はSNSの投稿から削除されている。
(「イット!」 6月26日放送より)

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