張本智和/早田ひなペアが3大会連続V 現時点でのパリ五輪第2シード獲得の条件とは<卓球・WTTコンテンダーチュニス2024>

<卓球・WTTコンテンダーチュニス2024 日程:2024年6月25~30日 場所:チュニス(チュニジア)>

29日、WTTコンテンダーチュニス2024は5日目を迎え、混合ダブルスの決勝が終了した。

混合ダブルス決勝では、張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)ペアとクリスティアン・カールソン/クリスティーナ・ケルベリ(スウェーデン)が対戦。

第1ゲームをカールソン/ケルベリペアが制して、続く第2ゲームも先にゲームポイントを握られる苦しい展開となるも、張本/早田ペアがなんとか逆転し、第2ゲームを奪取。第3ゲームも再びデュースまでもつれる展開となるも、張本/早田ペアが制して、ゲームカウント2-1で優勝に王手をかける。

しかし、第4ゲームは序盤で5-1とリードを広げたカールソン/ケルベリペアが制し、勝負は最終第5ゲームへ。緊迫したゲーム展開となるも、第5ゲームは張本/早田ペアが7-1で大幅にリードを獲得する。途中、カールソン/ケルベリペアに7-5まで追いつかれるも、張本/早田ペアが11-7で逃げ切り、試合終了。フルゲームの激戦を制した張本/早田ペアが、WTT3大会連続優勝を達成した。

なお、今回の優勝で張本/早田ペアの世界ランキングポイントは3900になる見通し。そして、現在パリ五輪混合ダブルスの第2シード争いを繰り広げている林鐘勲(イムジョンフン)/申裕斌(シンユビン・韓国)ペアのポイントは4110。両ペア共に、パリ五輪前最後のWTTであるWTTスターコンテンダーバンコク(以下、WTTバンコク)にエントリーしているため、第2シード争いの行方は同大会で決することとなる。

そして、張本/早田ペアが世界ランキング2位に浮上するための条件は下図の通りとなっている。

写真:パリ五輪混合ダブルス第2シード争いの行方/制作:ラリーズ編集部

状況としては林鐘勲/申裕斌ペアがかなり有利であり、張本/早田ペアは優勝が絶対条件となる。ただし、林鐘勲/申裕斌ペアが決勝に進出した場合は、決勝の結果に関わらず自動的に林鐘勲/申裕斌ペアの世界ランキング2位が確定する。

そして、WTTバンコクでは林鐘勲/申裕斌ペアが第1シード、張本/早田ペアが第2シードに入る見通しとなっており、決勝まで対戦することはない。そのため、現時点では張本/早田ペアが自力で第2シードを掴むことはできないという、非常に厳しい状況となっているのだ。

今大会で優勝を掴んだ張本/早田ペアだが、パリ五輪の第2シードを確保するための正念場を迎えている。

WTTコンテンダーチュニス2024混合ダブルス決勝

〇張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)3-2 クリスティアン・カールソン/クリスティーナ・ケルベリ(スウェーデン)
8-11/13-11/12-10/6-11/11-7

文:ラリーズ編集部

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