お手柄親子 特殊詐欺防止  川崎臨港警察署から感謝状 川崎市川崎区・川崎市幸区

感謝状を手にする高橋さん親子

特殊詐欺被害を未然に防いだとして、セブン-イレブン川崎小田7丁目店のアルバイト従業員、高橋好江さん(47)と大和さん(15)親子が6月21日、川崎臨港警察署(川崎区池上新町/石崎弘志郎署長)から感謝状が贈られた。

5月21日に同店を訪れた10万円分の電子マネーを購入しようとした70代女性に対し、大和さんと好江さんは、店長を通じて警察に通報し、被害を防いだ。

電子マネーが高額な上、やり取りの中で高齢女性が「アプリのメンテナンス費用に必要」「時間がない」ことを言っていたことから「詐欺だとピンときた」と好江さんは振り返る。好江さんは同店で働き7年目。トレーナーとしてキャリアの浅い若手を教育する係でもある。

贈呈式では石崎署長から感謝の言葉が読み上げられ、一人ひとり感謝状を受け取った。

同署によると、管轄エリア内の特殊詐欺は昨年は「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」、今年は「預貯金詐欺」「架空請求詐欺」が増えているという。同署では「警察官や金融機関の職員と名乗って自宅にキャッシュカードを取りにくる手口があるが決してそんなことはない。またSNSを通じたロマンス詐欺や投資詐欺にも注意してもらいたい」と呼びかけている。同署管内の特殊詐欺の認知件数は今年1月1日から5月31日時点で5件で、被害総額は約1700万円。

© 株式会社タウンニュース社