バスケットボール男子のパリ五輪代表候補でダブルエースの一角を担う渡辺雄太（２９）が左ふくらはぎ肉離れの重傷を明らかにしたことで、本大会へ向けて〝落選論〟が高まっている。
今季は米プロバスケットボールＮＢＡのグリズリーズなどでプレーした渡辺には大黒柱として期待が高まっていたが、２９日に男子代表候補が練習を公開したタイミングで負傷を告白。「６月上旬に負った左ふくらはぎの肉離れで、最大８週間と診断された。同じ箇所を悪化させてしまった。悪化すると本来より長く時間がかかるケースが多いので、現状あと何週間とかはわからない」と重傷を負ってさらに再発したことを説明した。
パリ五輪の初戦ドイツ戦（７月２７日）まで１か月を切ったタイミングで負傷の長期化が見込まれる窮地となり、ファンからは本大会への招集を回避して落選やむなしとの意見が相次いでいる。
ＳＮＳ上では「最終強化試合に間に合わないような故障者をぶっつけ本番で起用するのはこれまでのチームメンバーに対してどうかと思うけど」「監督は情に流されずに、今の最高のメンバーを選ぶべき」とエースといえども特別扱いをせず、コンディションが良い選手を優先すべきとの声が続出。また「自分は選ばない方がいいと思う いくら渡辺選手でもコンディションはベストに遠く選手生命を縮めることになることもあるから」と強行招集すれば渡辺の選手生命に影響することも懸念されるため、落選が本人のためにもなるとの指摘も上がっている。
渡辺は最終的に五輪代表メンバーに入るのか。ホーバス監督はギリギリまで頭を悩ませることになりそうだ。
