「お尻を褒められるようになった」 元乃木坂46の26歳、グラビアを始めて気づいた自身の“武器”

芸能界デビュー10周年の節目にソロ写真集を発売した相楽伊織【写真:冨田味我】

初のソロ写真集『浮永夢』出版

乃木坂46OGの俳優・相楽伊織(26)が、6月27日に初のソロ写真集『浮永夢』(フェム刊)を出版した。表紙は自らの街頭アンケートで決めたという。本格的なグラビア活動は昨年からで、撮影を通じて気づいたことを本人に聞いた。(取材・文=大宮高史)

――14年に乃木坂46での活動を始めて、デビュー10周年の節目に初のソロ写真集発売ですね。

「お話を聞いた時はすごくうれしかったとともに、緊張感がついてきました。1年ほど雑誌グラビアを続けてきましたが、『続けてきた分の期待に応えないと』と思いました。『どう、私を見せていくか』を考え、その緊張感を保ったまま体を絞ってすべてのショットを撮ることができました」

――グラビア活動は昨年からですね。

「もっと前からやってみたい気持ちはありました。中高生の頃はAKB48さんのグラビアも好きで見ていましたし、乃木坂46でも雑誌で撮っていただくことはありました。そして、ソロ写真集を出すメンバーも増えて、『私もやりたいな』と思っていました。そう思いながら、なかなかタイミングがなかったのですが、一昨年の11月に25歳になったタイミングで本格的に始める決断をしました」

――写真集は台湾での撮影です。相楽さんにとっても初めての海外ロケでした。

「台湾も行ってみたかった場所でした。初日の夜に皆で火鍋を食べに行ったのですが、いただいたお茶がものすごく甘くて、ほぼ砂糖水でした(笑)」

今後の抱負を語った相楽伊織【写真:冨田味我】

新橋で自らアンケート「どんな色気を期待しているか」

――表紙のカットを決めるために、相楽さん自身が新橋駅で街頭アンケートに挑んでいました。その様子が「週プレ」のYouTubeチャンネルでも公開されています。

「候補の写真を絞っていったら、どうしても1つに絞れなかったので、『これは読者になってくれる人に聞くしかないな』と。『写真集を買ってくれそうな人が一番多い場所ってどこだろう』と考えたら、新橋になりました。やっぱり、30~40代くらいの年齢層の人が一番読んでくれるかなと思うので。そうなったら、サラリーマンの街の新橋だなと」

――その際、投票者で相楽さんのことを知っていた人は。

「半分くらいの方々は、私のことを覚えてくれていました。乃木坂46時代から推してくれている人にも会えて、うれしかったです。さらに女性からも声をかけてもらえることが多くありました。はじめは男性票が多かったんですが、女性票が増えていって結果が変わりました。露出多めのショットと露出を抑えてラインのきれいさや色気を出したショットの2択だったんですが、女性票のおかげで後者が表紙になりました」

――グラビアを始めて気が付いた相楽さんの武器はありますか。

「お尻を褒められるようになりました(笑)。だから、ジムでも腰回りを重点的に鍛えています。新橋でのアンケートでも、胸などわかりやすいところよりも、デコルテのラインや顔を褒めてもらえました。26歳らしい色気を全身で出せるようになってきたかなと思います」

――写真集のタイトル『浮永夢』には、どんな意味を込めましたか。

「『フェム』と読ませて、フェミニンな女性らしさや、『現実離れした雰囲気を味わってほしいな』と思ってこのタイトルにしました。一番好きなショットが、ホテルのベッドでのショットなんですが、カメラマンの佐藤裕之さんと2人きりだけの時間が流れていました。それくらい、現実を忘れて没頭できた写真がたくさん載っています」

――これから、どんな方向性のグラビアを見せていきたいですか。

「『きれなお姉さん』のグラビアとして楽しんでもらっている方が多いと思いますが、その“キレイ系”に幅を持たせた美しさを追求していきたいです。例えば、ただ露出が多ければいいというわけではなく、表情やポーズでも色気は出せると思います。ファンシー路線は、私も見る分には好きなのですが、しばらくは得意分野のキレイ系をきわめていこうかなと」

――7月には舞台『放課後戦記2024』にも出演します。今年だけでも3作目の舞台出演です。

「演技を試して、初日が開いてからも演技の質を上げていけることが、私の性にあっていて好きです。まずは稽古期間にコツコツと型をつくっていって、本番でも気づいたことをどんどん取り込んでブラッシュアップできます。客席からの反応もリアルなので、参考になりますし楽しい時間です」

――あらためて、これからの活動への抱負は。

「16歳からずっと応援してくださる人、グラビアで知ってくれた人など、いろんなタイミングで私を知ってくださった方がいます。どの方にも『新しい私』をお見せできる写真集ができました。グラビアを始める前はちょっと表に出る機会が少ない時期もありましたが、(写真集が)ひとつの恩返しになりました。アンケートでも私にどんな色気を期待しているか、皆さんの本音が聞けたので、期待に応えていきたいです」

□相楽伊織(さがら・いおり) 1997年11月26日、埼玉県生まれ。2013年に乃木坂46の2期生オーディションに合格し、翌年にお披露目。18年7月に卒業。以降は俳優、モデルを中心に活動し、23年からはグラビアを始める。同年に舞台『「けものフレンズ」おおきなみみとちいさなきせきRe:JAPARI STAGE! 』で主演。今年はMBS制作連続ドラマ『シンデレラ・コンプレックス』(MBS)に出演した。164センチ。血液型O。大宮高史

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