輝かしいルーキーシーズンを経て「自分のプレーを次のレベルに引き上げた」と確信するバイキングスWRアディソン

ミネソタ・バイキングスのジョーダン・アディソン【AP Photo/Matt Ludtke】

今オフシーズンはミネソタ・バイキングスにとって、ワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンとの巨額の契約延長と、クオーターバック(QB)ポジションの移行期を乗り越えることが最優先課題となっており、そうした内容が新聞の見出しを飾っていた。

その間ずっと、バイキングスで最も将来を嘱望されている選手の1人は、NFLの一流レシーバーになることを目標に努力を続けていた。

輝かしいルーキーシーズンを上回る成績を残せるという自信を胸に、2年目のシーズンを迎えようとしているWRジョーダン・アディソンは、自分がそれをやり遂げてきたと確信している。

『ESPN』のケビン・シーファートによると、アディソンは先日、「1年で自分のプレーを次のレベルに引き上げた」と話したという。

報道では、アディソンがキャリアで初めてフルで過ごすオフシーズンにWRコーチであるキーナン・マッカーデルの下で順調に成長していると伝えられている。マッカーデルは選手時代にジャクソンビル・ジャガーズでジミー・スミスとリーグ屈指のWRコンビを形成していた経歴を持つコーチだ。

アディソンとジェファーソンに期待されるのもそうした活躍だろう。

2023年シーズン、ジェファーソンがハムストリングのケガで10試合の出場にとどまった一方で、アディソンは相手ディフェンスから余計に注目を集めたにもかかわらず輝きを放っていた。タッチダウンレシーブ数(10回)でチーム内――そして全新人選手の中で――トップに立ったアディソンは、キャッチ70回で911ヤードをマークした。

2023年NFLドラフトの全体23位で指名を受けたアディソンは、カーク・カズンズ、ジョシュア・ドブス、ニック・ムレンズ、ジャレン・ホールからボールを受けながら印象的な成績を残している。つまり、この1年から判断すれば、バイキングスの新先発QBとして今シーズンを迎えるのがJ.J.マッカーシーであろうとサム・ダーノルドであろうと、アディソンは成果をあげられるということだ。

アディソンが今春に見せているパフォーマンスは、そうした説に説得力を持たせているかもしれない。

昨年の今頃はケガが原因でバイキングスの春季練習を欠席していたアディソンだが、今年はOTA(チーム合同練習)やミニキャンプで素晴らしいパフォーマンスを見せている。

ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは「ジョーダン・アディソンは理想的なオフシーズンプログラムを経験した」と述べ、こう続けた。「彼は1年目に大きな成功を収めた選手だ。そして、少し強くなり、接触を受けながらプレーすることに慣れてきて、持ち前の素晴らしい爆発力と切り替え能力でプレーするという観点から、(この春には)本当の意味での成長が見られた」

注目を浴びることもなく、メディアに取り上げられることもなく、アディソンは努力を続けてきた。自分のプレーを磨くことに集中し、テクニックの向上によってすでに素晴らしい才能をさらに高めることを望んでいるアディソンは、こうコメントしている。

「去年は自分のリリースに自信がなかった。決断力がなかったし、ラインに向かうときに計画もなかった。ただただその場で何とかしようとしていた」

2023年に多くの仕事を遂行したアディソンは、オフシーズンでの成長が2024年にさらなる飛躍を遂げるカギになると考えている。

【RA】

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