田原俊彦、親友・三浦知良にエール「本当にサッカーを愛している」「突っ走って欲しい」

『愛だけがあればいい』のリリース会見を行った田原俊彦【写真:西村彩子】

80作目シングル『愛だけがあればいい』リリース会見

芸能活動45周年を迎えた歌手の田原俊彦(63)が30日、東京・豊洲PITで通算80作目のシングル『愛だけがあればいい』のリリース会見を行い、記者の前で元気な姿をアピール。囲み取材では先日、JFLアトレチコ鈴鹿でプレーすることを発表した親友でサッカー元日本代表の三浦知良(57)にエールを送った。

田原は、ダークなスーツに赤いスカーフを巻いて登場。フォトセッションでは、お決まりの足上げポーズをリクエストされると、「まだ準備運動してないんだよ」とその場で屈伸運動を始め、「やあ!」と気合いを入れて、頭より高く足を上げた。

新曲『愛だけがあればいい』は、ここ数年のJ-POPナンバーとは違った懐かしい昭和の王道ポップスに仕上がっている。

「ここ3、4年はコロナ禍も相まって、わりとポップな明るい歌が多かったんですけど、今回は作詞・松井五郎さん、作曲・都志見隆さん、アレンジ・船山基樹さん……お金が掛かってしょうがないんだけど(笑)、最強のトライアングルでちょっと昭和の香りのする歌謡ポップスなんです」とジョークを交えて説明した。

タイトル『愛だけがあればいい』にちなみ「トシちゃんの『○○だけあれば』は?」と聞かれると「女! お金!」とはぐらかしながら「でもね、やっぱりお金のために頑張ったつもりもない」とすぐに否定。

「応援してくれるファンの方との熱い関係を継続して今がある。今年45年目ですけど、50周年に向けて……その頃は68歳くらいになるんだけど、メンタルとフィジカルはまだまだいけそうだからね。だからやっぱり最後にはハート! 『愛』でいいんじゃないですか」と答えた。

また田原と親交の深いサッカー元日本代表の三浦知良(57)が先日、JFLアトレチコ鈴鹿でプレーすることを発表した。

「1か月ぐらい前かな、カズがポルトガルから1年半ぶりくらいに帰ってきて、1週間のうちに3回カラオケ行ったんだよ。カズは裸で踊っているんだけど、全然ピンピンしててね(笑)。僕は喉が枯れちゃってガラガラになっちゃったよ」とエピソードを披露。

「そこでカズが『トシさんと会って、もう36年になりますね』って話をしたんですよ。カズとの出会いは、まだ彼がブラジルにいる頃でね。どこぞの誰だか分からないような存在だったんだけど、Jリーグが始まる前に日本に帰ってきて大活躍してね。僕が歌って踊ってステージに立ち続けているのと同じように、カズは本当にサッカーを愛していて、カテゴリーが落ちようが何しようが、サッカーボールと戯れる。それが彼の一番楽しいことであり、人生だと思うんだよね」と語った。

「カズはカズなりに、そのまま突っ走って欲しいですし、足が折れるまで、絶え間なく、止めどなく好きなサッカーを追求して頑張って欲しいです。年に1、2回、彼の試合を見に行くんですけど、今年もタイミングが合えばぜひ応援に行きたいですね」と三浦にエールを送った。

三浦の活躍は田原にも影響を与えている。「僕のいる芸能っていうのは、サッカーと違って終わりがあるようでないんでね、声の出る限り歌い続けて踊り続けます」と宣言した。

また、会見のあと、新曲発売を記念したスペシャルライブを開催した。

チケットはソールドアウトとなり、会場に詰めかけた1200人超のファンを前に新曲を初披露し、『原宿キッス』など8曲を熱唱。恒例の華麗な足上げも健在で、親子ほど離れた若いダンサーたちに混じり、63歳とは思えない切れのあるパフォーマンスを披露。梅雨空を吹き飛ばす歌に観客も大歓声を送った。

田原は、新曲を引っ提げて7月20日から全国19か所20公演の全国ツアーを行う。

「祝!デビュー45周年 80thシングル『愛だけがあればいい』リリースパーティ」
2024年6月30日 東京・豊洲PIT

セットリスト
M1. 『愛だけがあればいい』(2024年、80thシングル)
M2. 『サヨナラを言わせないで』(1984年、20thシングル『ラストシーンは腕の中で』カップリング)
M3. 『最高の恋人』(1995年アルバム『TENDERNESS』収録)
M4. 『ダンディライオン』(2023年、79thシングル)
M5. 『シンデレラ』(2010年、58thシングル)
M6. 『Kiss しちゃおう』(2019年、58thシングル『好きになってしまいそうだよ』カップリング)
M7. 『ヒマワリ』(2011年、62thシングル)
M8. 『原宿キッス』(1982年、9thシングル)ENCOUNT編集部

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