千總ギャラリーで秘蔵屏風披露 祇園祭の屏風祭にちなみ 京都市中京区

祇園祭、宵山期間中の「屏風祭」にちなんだ展覧会が、京都市中京区の千總ギャラリーで開かれています。山鉾町の旧家や商家が秘蔵の美術品を公開する「屏風祭」の文化を知ってもらおうと開かれているこの展覧会では、染織品の老舗・千總のコレクションの中から5点の屏風が展示されています。なかでも近代京都画壇の大家のひとり・岸竹堂が2頭の馬の駆ける姿と木の下に佇む3頭の牛を描いた「牛馬図」は、馬の体つきや疾走感、それに地面の起伏が立体的な屏風だからこそ伝わる作品で、竹堂が屏風での完成形を意識して作画に取り組んだことが伺えます。この展覧会は9月29日までで、祇園祭の宵山期間中は開館時間が午後7時まで延長されます。入場無料です。

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