唐末から五代・清・民国の金・銀錠、中国国家博物館の所蔵品に加わる

唐末から五代・清・中華民国時代の金・銀錠が新たに中国国家博物館の所蔵品になったことが分かりました。

唐末から五代・清・中華民国時代の金・銀錠が新たに中国国家博物館の所蔵品になったことが分かりました。

関係者によりますと、これら金・銀錠のうち、唐(618~907年)末から五代(907~960年)の「紹」の字が彫られた五十両の銀錠は、船形銀錠の原始的な形を保っており、当時の大口商取引の一端を現代人に伝える貴重なヒントを提供しています。また、その外観は銀の地金の形状と類型の発展過程における重要なつながりを示しており、古代の経済史と白銀の形状変化の研究においても、重要な意義があるとみられています。

さらに、清代(1616または1644~1911年)の「湖北塩厘局薛永陞」と題した五十両の銀錠は、清末に湖北省で実施された財政税改革の重要な証です。

民国時代に公式造幣局で作られた金錠は、新中国成立後に銀行で換金されたり、政府が回収して溶かしたり、民間ではアクセサリーを作ったりしたため、現存量が極めて少ないものとされています。

今回新たに所蔵された金・銀錠は、中国国家博物館のコレクションを豊かにし、質を高める上で重要な意義を持つとみられています。(提供/CRI)

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