男子100m、坂井隆一郎が10秒13で2連覇!五輪代表へ望みつなぐ「接戦の中で勝ち切れたのは良かった」【日本選手権】

■陸上・日本選手権 最終日 男子100m決勝(30日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

男子100m決勝が行われ、坂井隆一郎(26、大阪ガス)が10秒13(-0.2)で大会2連覇を達成した。パリ五輪参加標準記録(10秒00)には届かなかったが、初の五輪代表に望みをつないだ。

準決勝で全体2位の東田旺洋(28、関彰商事)が10秒14で2位。世界陸上代表の栁田大輝(20、東洋大)は10秒14も僅差(0秒005差)の3位となり、レース後に頭を抱えるシーンも見られた。桐生祥秀(28 、日本生命)は10秒26で5位。

決勝は第4レーンの坂井は、得意のスタートで前に出ると栁田とほぼ横一線で加速し、最後は追い込んできた東田と3人がほぼ同時にゴール。フィニッシュ後しばらく結果待ちとなったが、優勝者がアナウンスされた瞬間、坂井は喜びを爆発させ力強くガッツポーズをみせた。

◆上位3人が“0.01秒以内”の大接戦に

レース後、坂井は「タイムは狙っていたが、接戦の中で勝ち切れたのは良かったと思っています。ワールドランキングはギリギリなので(五輪出場は)わからないですが、今よりももっと頑張っていきたいと思います」とコメント。

日本選手権での連覇はコーチでもある江里口匡史氏(09~12年)以来。「若い世代もいる中で自分もその勢いに負けないように、もっともっと引っ張っていけるような存在にやりたいと思いながらここまでやってきたので、それがこの2年間というところに繋がったんじゃないかなと思います」と2年連続の優勝をかみしめた。

【男子100m結果】
1位)坂井隆一郎 10秒13
2位)東田旺洋 10秒14
3位)栁田大輝 10秒14
4位) デーデー ブルーノ 10秒25
5位)桐生祥秀 10秒26

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