【広島】巨人に惜敗の新井監督 6月首位について「失礼なこと聞くね、君。当然でしょ」

山本浩二氏(左)と新井貴浩監督

広島は30日の巨人戦(東京ドーム)に2―3で惜敗。カード負け越しとなり、リーグ最速の貯金2桁を逃した。

先発の玉村が〝お得意さま〟にしてやられた。昨季、3戦3勝と相性が良かった巨人打線に立ち上がりを攻められ、二死三塁から岡本和の先制となる中前適時打を皮切りに4連打されて3点を献上。2回からは立ち直ったが、4回3失点で降板となった。

打線は3点を追う6回に坂倉が2番手の高梨から右翼へ適時二塁打を放って反撃開始。7回には一死二、三塁から上本の遊ゴロの間に三走が生還し、1点差に迫った。ただ、相手を上回る9安打を放ちながら好機であと一本が出なかった。

6回二死満塁では石原が遊ゴロ、土壇場の9回二死満塁という一打逆転の場面では4番の小園が守護神・大勢に立ち向かったが、158キロの剛速球の前に力のない捕邪飛に打ち取られ、ゲームセットとなった。

悔いが残りそうな敗戦だが、新井監督はどこまでも前向きだ。「玉村も立ち上がりだけだったからね。後から出てきたピッチャーがね、みんなゼロに抑えたんで、最後惜しいところまでいけた。いい戦いができてると思う」。2位のDeNAに3ゲーム差をつけて6月は終了。この状況をシーズン前に予想していたか? という問いには「失礼なこと聞くね、君。当然でしょ」と大きく胸を張ってみせるなど、明るい指揮官に敗戦ムードはどこにもなかった。

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