節約のためファミレスにおにぎりを持参したい! でもこれってマナー違反ですよね…?

飲食店への持ち込みはタブー

基本的に、飲食店に食料品を持ち込んで席で食べるのはタブーだとされています。もちろんお店によってサービスの内容は異なります。よって、お店側が持ち込みを禁止している場合、私たちはそのルールに従わなければなりません。

忘れてはいけないのが、客だからといって何でも許されるわけではないということです。例え注文をしていても、お店のルールに従うことが大切です。

フードコートも基本的にはNG

フードコートでの持ち込みの飲食も、許可していることが掲示板などで公表されている場合を除いてはNGです。許可している場合は、持ち込みの飲食による売り上げの相乗効果を狙っていることが考えられます。

一方、禁止の所で飲食をしていた場合は、注意を受ける可能性があります。最悪の場合、損害賠償を求められることもありえます。ただし、フードコートが入るショッピングモール内などで買った物に関しては、おおむね認められることが多いです。

フードコートを利用する際は、持ち込みが禁止かどうかをあらかじめ確認しておきましょう。

離乳食は認められることがある

飲食店ではメニューとして離乳食を提供していないお店も多くあります。しかし、乳幼児を連れていく場合、離乳食の持ち込みが認められるかもしれません。

また、お店によってはレトルトの離乳食を販売しているケースもあります。乳幼児がいる方は、行くお店が離乳食に対応しているのかを確認しておくとよいでしょう。

お店によっては一切持ち込みを禁止しているところもあります。持ち込みの可否が確認できていない状態で持参した場合は、封を切らずに、店員さんに離乳食を与えても大丈夫かを確認しましょう。

飲食店に食料品を持ち込んで食べた場合はどうなる?

では、飲食店で食料品を許可なく持ち込んで食べた場合は、どのような措置が取られるのでしょうか? 具体例を挙げて説明します。

罰金を科せられる

許可もなく飲食店で持ち込んだものを食べた場合、罰金を科せられる可能性があります。特にカラオケ店では、飲食物の持ち込みを禁止している場合が多いです。

店内に貼り紙があったり、スタッフから声掛けがあったりと徹底されています。貼り紙には持ち込んだ場合の店側の対処として、罰金について記載されているのを目にすることもあるでしょう。

罰金の金額はお店によってさまざまです。「バレなければ大丈夫」と思うかもしれませんが、バレたときのリスクを考えましょう。

出入り禁止になる

今後の出入りを禁じられることもあります。1回目の入店で注意を受けたにもかかわらず、2回目の入店でも同じようなことをして出入り禁止になるケースもあります。お店で提供されたもの以外を食べるということは、料理の提供を契約しないとみなされてしまいます。

そういった契約違反に対し、お店側は退店を要求することもできるのです。注意を受けないのが第一ですが、注意された場合は今後お店に行けなくなる可能性もあるということを頭に入れて、素直に聞き入れましょう。

飲食店に食料品を持ち込むのはやめよう

離乳食などの例外を除き、飲食店に食料品を持ち込むことはやめましょう。私たちが外食するということは、そのお店で出されたものをいただくということです。お店側は、万が一食中毒が起きた場合、原因が特定できず対処に困ることも考えられます。

「お客様は神様」という言葉がありますが、言葉の意味を取り違えないようにしましょう。マナーやルールを守り、誰もが安心して食事を楽しめる空間づくりを意識することが大切です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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