中国テレビアワード・白玉蘭奨、フー・ゴーが2回目の最優秀主演男優賞

中国3大テレビアワードの一つ、白玉蘭奨の授賞式が開催され、俳優フー・ゴー(胡歌)、女優ジョウ・シュン(周迅)が今年の勝者に選ばれた。

上海人民政府などが主催する白玉蘭奨は、1986年にスタートし、2004年以降は毎年開催されているテレビアワード。29回目を迎えた今年は28日に授賞式が行われ、最優秀中国ドラマ賞にはウォン・カーウァイ(王家衛)監督の「繁花」が選ばれた。また、同作に主演したフー・ゴーが最優秀主演男優賞を獲得。今回、最多の9部門にノミネートされた「繁花」だが、最優秀撮影賞なども加えた計5部門での受賞となった。

最優秀主演女優賞ではもともと、「繁花」のティファニー・タン(唐嫣)が最有力候補とみられ、昨年ヒットしたファンタジー時代劇「長相思」(シーズン1)のヤン・ズー(楊紫)も有力視されていたが、ミステリー作「不完全受害人」からジョウ・シュンが選ばれた。

ジョウ・シュン

フー・ゴーは16年、時代劇ドラマ「琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~」で受賞して以来、白玉蘭奨の最優秀主演男優賞は今回が2回目。受賞に当たって「役者は撮影チームの中で最も幸せな仕事」と語り、スタッフをはじめ作品に関わった人々の努力に感謝を示した。また、ドラマで主人公が着けていたマフラーは19年に乳腺ガンで他界した母親が遺した毛糸で編んだ特別な思いのこもった物だったことも明かした。

フー・ゴー

なお、動画配信サービス・騰訊視頻(テンセント)によると、「繁花」の撮影期間は1065日に及び、撮影に関わったのは約7000人。作品の成功は大勢の努力と切り離せないものとなっている。(Mathilda)

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