スキッべ監督が称賛した広島の俊英。偉大な父を持つ中島洋太朗が見せた可能性

[J1第21節]川崎 1-1 広島/6月29日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

広島と川崎が1-1で引き分けた一戦、後半のスタートからボランチとして登場したのが18歳のMF中島洋太朗である。

すでに知られているが、父にかつて千葉、広島などで活躍した中島浩司氏を持つ期待のタレントである。広島のアカデミー育ちで、昨年9月には高校2年生ながらプロ契約。今季は2種登録選手として、リーグ戦に2試合出場していたが、プレーは数分のみ。川崎戦での45分はプロのピッチに立った時間としては最長で、中盤の底で的確にパスをつないだ。

試合後、広島のスキッべ監督は俊英をこう称賛した。

「今日の(中島)洋太朗のパフォーマンスに関しては非常に満足しています。今日が本当のデビューと言えるのではないかと思います。45分間出場しましたし、彼がJ1でやっていけるだけの実力があることを示せた良い試合だったと思います。

彼自身のパフォーマンスは分かっていたところがあります。出場させた理由としては、真ん中のところでもっと確実に良いプレーをしたかったからです。彼の才能、センスが必要だと感じて、真ん中に起用しました。これからも今日見せたようなプレーが出せると思いますし、サンフレッチェの未来につながる選手だと感じています」

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チームからは先日、川村拓夢(オーストラリアのザルツブルクへ)、野津田岳人(タイのパトゥム・ユナイテッドへ)が移籍。中盤の枚数が減っているなかで、彼にはさらにチャンスが巡ってくるか。

「緊張しすぎることなく、いつも通りプレーできました。前にボールを送ることを意識しました」と語った彼が、今度どんな成長を見せてくれるか、大いに楽しみである。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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