一生に一度も使わないGAY会話 Lesson9. 甘〜い夢には“sugar daddy”との出会いが近道?

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第9回目は“sugar daddy”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーーツバサのバーにて閉店後、地上派番組をザッピング中…。

最近さぁ、パパ活女子の実態に迫るようなニュースよく見かけるようになったわよねぇ。

単に割の良いバイト感覚なのか、それとも生きていくためにそうぜるを得ないのか。現代社会を読み解くうえでフォーカスすべきトピックスなんだろ、きっと。

あんた、しょうもない昼帯のワイドショーのコメンテーターにでもなる気? 珍しく的を得たこと言うじゃない。

な~んか、いつものGAY会話には似つかわしくない雰囲気ねー。ここからはパキッといつも通りに戻るわよ! 「パパ活」なんて言葉が出たから、今月はこんなんでどう?

【今月の一生に一度も使わない例文】
I can’t stop thinking about the condominium I can get as a reward for dating 1000 hours with my sugar daddy.

やだニュー子さん♡ 最近、ヒゲクマ系がタイプ圏内に入りつつあるから、ちょっといいなって思っちゃったわよ。

俺はツバサのタイプが変わりつつあることにびっくりしてるけどな…。この「sugar daddy」ってのが、いわゆるパパ活の「パパ」ってことでいいんだよな?

ジョー、あんた流れ読みなさいよ! 私が鼻高らかに解説する場面でしょ! 全体の意味としては「私はパパと1000時間デートした特典としてゲットできるマンションのことしか頭にありません」となるわ。ちなみにパパ活は「sugar dating」、パパから援助を受ける側を「sugar baby」と呼ぶの。

と言うか私も気づけば「sugar baby」から「sugar daddy」の立場しか取れない年齢になりつつあるわ…。そんな関係性を築く気サラサラないけど。

■プロフィール

ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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