日本代表・ジェイコブス晶がNBA組から刺激「あのレベルで戦えないとNBAにいけない」

6月29日、味の素ナショナルスポーツセンターで「SoftBank CUP 2024(東京大会)」に向けた男子日本代表(FIBAランキング26位)のメディアデーが開催。ジェイコブス晶(ハワイ大学)がメディアの取材に応じた。

現在、男子日本代表は16人までメンバーが絞られたが、過酷なサバイバルに食らいついているジェイコブスは、「16人に残れたのはうれしいですけど、自分のゴールは最後の12人に残ることです。一瞬はうれしかったですけど、残っているメンバーは上手い選手たちばかりなので、もっと頑張らないといけないなと思います」と意気込みを語った。

チーム最年少の20歳は、「練習中でもサポートしてくれる選手が多い」と先輩たちについて語りつつ、「自分の求められていることをとにかくやって、アウトサイドのシュートに加え、リバウンドやハッスルといったこともやっていきたい」と力を込める。

今回、トム・ホーバスヘッドコーチの体制になって初めて八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)が合流を果たしたが、ジェイコブスは「八村選手、渡邊(雄太)選手はずっと見てきたので、話せるだけでなく同じコートで練習できるのはすごくワクワクします。自分の目標はNBAなので、あの2人はもちろんすごいんですけど、そういうレベルの人たちと戦えないとNBAにはいけないので」とコメント。自身の目標であるNBAを知る先輩からも、多くのことが吸収できそうだ。

オーストラリア代表と対戦した「日本生命カップ2024(北海道大会)」では第2戦に出場。9分20秒のプレータイムを与えられ、4リバウンドを記録するも、放った2本の3ポイントシュートを決めることはできなかった。

「正直、あそこで終わったと思っていました。オーストラリアはメインのロスターでもなかったのに、シュートブロックもされたので。僕の役割としては試合で1本や2本しかシュートを打てないのに、そのチャンスで外してしまったのはトムコーチも見ていたと思います。でもコーチから『1年前からフィジカルやリバウンド、インサイドのディフェンスが良くなっていたから残した。練習中にシュートを決めているのは知っている。合宿と試合でそれを見せてくれれば次も残れますよ』と言われたので、合宿でも試合でも自分のベストをできるだけ見せたいです」

ホーバスHCの期待を受け、日本代表で貴重な経験を積んでいるジェイコブス。目標である最終ロスター入りへ向けて、7月5日と7日に有明アリーナで行われる韓国代表(同50位)との強化試合では、どのようなプレーを見せてくれるのだろうか。

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