「退職金」はどんな銀行に預けるのがいい?

退職金はまとまったお金を手にする機会のため、どの銀行に預ければお得になるのか、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。とはいえ、大切なことは何のためにお金を残しておくのかということなのです。

まとまったお金を、どの銀行の定期預金に預ければよいか、と悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。 もちろん、できるだけ金利が高い金融機関を選べばお得にはなるのですが、それだけで選ぶのではなく、今後の生活をイメージして銀行を選ぶと良いでしょう。

金利で選ぶならネット銀行を!

銀行等の金融機関に預けるなら、できるだけ高金利のところへ預けたいと考えるかと思います。一般的に、いわゆる街の銀行よりは店舗を持たないネット銀行に預けた方が、高い金利が適用される可能性大です。 また、店舗とインターネット支店がある銀行の場合も、インターネット支店の方の適用金利が高くなることがあるようです。 できるだけ高い金利で運用したいなら、ネット銀行や各銀行のインターネット支店へ預け入れると良いでしょう。 とはいえ、預けるのは退職金です。年齢を重ねてからのネット取引は苦痛になることも考えられますし、IDやパスワード等を忘れてしまい、スムーズに各種手続きができないということもあり得ます。 IDやパスワードの管理をどのようにするのか、相続等を踏まえて情報を誰と共有するのかを決めておくことも必要です。

昔から取引のある銀行に預け入れる

現役のときから、メインバンクとして使っている金融機関に預け入れるのも良い方法です。 その理由として、メインバンクゆえに金利の優遇が受けやすい、公共料金の引き落としや住宅ローンの返済等が集約されている、地理的に使いやすい等のメリットがあげられます。 その他、自分の相続を見据えた場合、家族がさまざまな手続きをしやすいように整えておくことも大切なことです。特に、以前から取引をしている銀行等であれば、残された家族にとっては、比較的分かりやすい金融機関であると言えます。

セカンドライフをイメージして取引銀行を決めていく

定年退職後のセカンドライフを機に、住み替えをする人もいることでしょう。そのような場合は、今まで利用していた銀行等よりも他の金融機関の方が利便性は高くなることが考えられます。 もちろん、今まで取引していた銀行等に退職金を預けても良いのですが、自分のライフスタイルにあわせて、預入先を決めることも大切です。 退職金を定期預金にする場合、金利ばかりに気持ちが向かってしまいがちなのですが、年齢を重ねることで、新たな生活に関する各種手続きが面倒になってしまうことも考えられます。 自分はどのようなセカンドライフを送りたいのかをイメージしてから、金利か、利便性か等、優先すべきことは何かを考えて、預入先を選ぶと良いでしょう。 文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー) 金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。 (文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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