電子レンジを1回使うと…電気代はいくら?『500W』『600W』などのワット数による比較も

毎日のように使う『電子レンジ』の電気代が気になる!

電子レンジといえば、昔は食品を温めるだけに使われていた印象があります。しかし、現在では電子レンジを使って調理したり、冷凍食品の解凍に使ったりとさまざまな用途に使われていますよね。

毎日のように使っているご家庭が多いと思いますが、気になるのは電子レンジにかかっている電気代です。電気料金が高騰している現在、1回の使用でどのくらいの電気代がかかっているのか不安に感じている方もいるでしょう。

エアコンや冷蔵庫、テレビなどの大型家電に比べると消費電力量は少ないことがわかりますが、少しでも節約するために消費電力量を大まかに把握しておくことは重要です。

電子レンジにかかる電気代はどのくらい?

では、電子レンジの使用にかかる電気代はどのくらいなのでしょうか。1回にかかる電気代から、W数ごとの違いも解説します。

電子レンジの消費電力量は定格高周波出力の約1.5〜2倍程度

電気代は消費電力量に使用時間と1kWhの電気単価(31円)を掛けて計算します。

電子レンジの場合、消費電力量は単純に温める際のW数だと考える人が多いですが、これは「定格高周波出力」なので実際の消費電力量とは異なります。

実際の消費電力量は、定格高周波出力の約1.5〜2倍程度になる電子レンジが多く、500Wであれば約1000W、600Wであれば約1200Wです。

電子レンジ1回の使用で電気代はどのくらい?

では、電子レンジを1回使うたびにかかる電気代はどのくらいなのでしょうか。ここでは600Wで3分間温めた場合の電気代を計算してみましょう。

600Wの出力で温めた場合h、消費電力量は約2倍の1200Wとして計算します。

  • 1.2kW×0.05h(3分/60分)×31円=1.86円

以上のように、600Wで3分間食品を温めた場合、電子レンジ1回の使用にかかる電気代は約1.86円です。毎日3回、1ヵ月間使った場合は、約167円となります。

500Wと600Wの電気代を比較

続いて500Wと600Wでは、電子レンジ1回の使用にかかる電気代がどのくらいなのか比較してみましょう。

600Wの場合にかかる電気代は、1回につき約1.86円でした。同じ条件で500Wの場合の電気代も計算してみましょう。

  • 1.0kW×0.05h(3分/60分)×31円=1.55円

500Wで3分間温めた場合、1回にかかる電気代は約1.55円でした。毎日3回、1ヵ月間使った場合は、約140円となります。600Wの場合は約167円だったため、そこまで大きな差異はありません。

電子レンジにかかる1回の電気代を節約するポイント

電子レンジは、他の家電に比べて1回の使用にかかる電気代は高くありません。しかし、毎食、複数の食品に電子レンジを使う場合は、総合的に見て高い電気代につながる危険性があります。

電子レンジ1回の使用にかかる電気代を節約するためには、以下のポイントを意識してみましょう。

  • 庫内を毎日清掃して清潔な状態を保つ
  • ターンテーブル式のレンジは食品を外側に置く
  • フラット式のレンジは食品を中央に置いて加熱する
  • 冷凍食品は冷蔵庫などで予めある程度解凍しておく
  • 複数の食品を同時に温める場合は離して置く
  • 大きめの食品は小分けに切って一緒に温める
  • 電子レンジ周りに物を置かない

これらのポイントを押さえて電子レンジを使うことで、電子レンジを効率よく活用することができます。熱伝導効率を上げると消費電力を無駄遣いせずに済むので、結果として電気代節約につながりますよ!

電子レンジは熱伝導効率を考えて活用しよう

いかがでしたか。電子レンジにかかる電気代を節約するためには、1回にかかる消費電力量を減らすことが重要です。庫内を掃除したり置き方を工夫したりすることで、熱伝導効率を上げて節電に繋げましょう。

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