【七夕賞展望】本格化したキングズパレスが主役務める

 ※騎手は想定

 「七夕賞・G3」(7日、福島)

 5歳を迎えて本格化してきたキングズパレスが主役を務める。3月の美浦Sを快勝して待望のオープン入りを果たすと、昇級初戦の新潟大賞典で2着に好走。成長曲線はスローだが、一歩ずつ着実に力をつけてきた。斎藤助手は「右回りだとささってしまうのが課題。そこさえ解消すれば、ここで通用してもおかしくない」と初タイトル奪取へ力が入る。

 新潟記念5着のリフレーミングもV候補だ。こちらも6歳を迎えて充実一途。2走前には、今回と同じ舞台で行われた福島民放杯を豪快に差し切った。1週前は栗東坂路で一杯に追われ、4F50秒5-12秒4の好時計を記録。鮫島師は「状態は徐々に上向き」とさらなる前進を見込んでいる。

 メトロポリタンS2着のレッドラディエンスにも注目。陣営期待のディープインパクト産駒が、熟成されて開花の時を迎えた。1週前は栗東CWで6F79秒3の猛時計。大江助手は「輸送を控えているので1週前に負荷をかけました。いい状態で来ています」と出来に太鼓判を押す。重賞初挑戦で初制覇となるか。

 福島民報杯2着のボーンディスウェイも立ち回りのうまさを生かしてV争いへ。当地での重賞勝ちが光るバビットとフェーングロッテン、昨年の新潟記念覇者ノッキングポイント、8歳の古豪ダンディズムらもV獲りへ虎視たんたん。

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