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明治安田J1リーグ第21節最終日の30日、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で鹿島アントラーズと対戦し、3-1で逆転勝ちした。11勝4分け6敗で勝ち点37とした。FC町田ゼルビアも3-1でガンバ大阪に勝ち、首位を堅持。神戸は町田と勝ち点6差の4位となっている。
出ばなをくじかれても、昨季王者はひるまなかった。前半8分、鹿島に初めて与えたCKに頭で合わせられ、神戸は今季21試合目にして初めて前半に失点。ここで得点力不足にあえぐ攻撃陣が、真価を発揮した。
10分後。自陣の扇原がロングパスを通すと、前線に抜け出した武藤が胸トラップで収め、相手GKと1対1とし、左足でゴール右隅に流し込んだ。「後ろの頑張りに報いないと。とにかくチャンスで決めきる」という背番号11が意地を見せ、通算51点目で追い付いた。
前半38分には扇原の右CKに武藤が合わせ、相手DFがはじいたこぼれ球を、トゥーレルが押し込んで逆転。なおも後半17分には武藤からのラストパスに大迫が右足でシュート、さらに相手GKがはね返したところを今度は左足で押し込んだ。「後半戦に取り返す」と話したエースの8試合ぶりのゴールが大きな追加点となった。
順位が上の相手との重要な3連戦で、1勝1分け1敗と踏みとどまった。前節から先発6人を入れ替えた策が奏功し、後半30分までに交代で入った5人も躍動。総力戦が必要な夏場に底力を示した。連覇に向け、見せ場はここからだ。 (井川朋宏)