バニャイアが、ポール・トゥ・ウインで週末を制す。ドゥカティは5戦連続で決勝レースの表彰台を独占/第8戦オランダGP

 6月30日、2024年MotoGP第8戦オランダGPの決勝レースがTT・サーキット・アッセンで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。

 MotoGPクラスの決勝レースでは、前日のスプリントレースの転倒によって負傷したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)とロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)が欠場した。チームによると、エスパルガロは右手の骨折、サバドーリは脊柱の腰椎部分の横突起に複数の骨折を負ったということだ。

 また、予選Q2中の走行ライン上でのスロー走行により、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が3グリッド降格のペナルティを受けた。2番グリッドだったマルティンは5番グリッドになり、これにともない、フロントロウはポールポジションがバニャイア、2番手がマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、3番手がアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)となった。

 よって、決勝レースのグリッドは、並ぶ人数とフロントロウ、2列目のポジションがスプリントレースのグリッドとは異なるものとなった。

 決勝レースは気温21度、路面温度38度のドライコンディションでスタートした。スプリントレースと同様に、バニャイアが序盤からトップを奪い、後方を引き離していく。2番手はビニャーレスだったが、その後、後退。2番手にはマルティンが浮上し、8周目には、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)がポジションを下げてファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPレーシング・チーム)が3番手に上がった。

 レース折り返しの13周を終えるころには、トップのバニャイアと2番手のマルティンとの差は約1.5秒に広がり、マルティンと3番手のディ・ジャンアントニオとの差は約4秒となっていた。ディ・ジャンアントニオは依然として3番手をキープしていたが、その背後にはマルク・マルケス、ビニャーレス、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)などが続く状況である。

 19周目、ビニャーレスがマルク・マルケスとディ・ジャンアントニオをかわして3番手に浮上する。このころには10番手スタートだったエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が集団に加わり、3番手のビニャーレス、4番手のマルク・マルケスに続いて5番手につけていた。その後、バスティアニーニは残り4周の時点でマルク・マルケスとビニャーレスをかわして3番手に浮上する。

 バニャイアは序盤からトップを快走し続け、優勝を飾った。今季初のポールポジション、スプリントレースの優勝、そして決勝レースのポール・トゥ・ウイン。バニャイアは週末を完全に制覇した。

 2位はマルティン、3位にはバスティアニーニが入り、ドゥカティがスペインGPから5戦連続で決勝レースの表彰台を独占している。

 4位は最後に順位を上げたマルク・マルケスだった。5番手でゴールしたのはビニャーレスだったが、最終ラップの最後のシケインでトラックリミットを超えたため、ポジションダウンとなり、6位。5位はディ・ジャンアントニオとなった。

 ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は12位、中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は16位だった。

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