「まじでうれしかった」緊急昇格のソフトバンク野村勇が約2カ月ぶりH ファームで打撃改造「これから良くなりそう」

9回2死二塁、中村晃の右前適時打で生還した野村勇(右)(撮影・冨永豊)

◆日本ハム3―10ソフトバンク(30日、エスコンフィールド北海道)
ソフトバンクの野村勇内野手(27)が約2カ月ぶりに安打を放った。久しぶりにともった「H」のランプに「まじでうれしかった」と笑みを浮かべた。

9回2死二塁、川瀬晃の代打で打席へ。「初めから甘いやつがきたら、どんどんいこうと思った」と、真ん中付近に来た初球の変化球を振り抜いた。打球は中堅へ抜け、二塁走者の甲斐拓也がホームに生還。今季初打点も記録した。4月28日の西武戦(みずほペイペイドーム)以来の安打は、一塁到達後に次の塁を狙うのを忘れてしまうほどうれしかったという。

試合前までは打率0割9分5厘。結果が出ず、交流戦前の5月27日に出場選手登録を抹消された。ファームでは松山2軍監督らとミーティングを実施。打撃フォームの修正やバッティングに対する意識改革の方針を決め、改善に取り組んでいたところだった。

そんな中、28日の日本ハム戦で今宮健太が左肩甲骨付近に死球を受けた影響もあり緊急昇格。抜てきにしっかり応えた。「長い期間をかけてバッティングを直して来いと言われていた。まだ途中だけど悪くなかった。悪くないけど、これから良くなりそうだなというところだったので継続してやっていきたい」。好調のチームに乗っかり、このまま打撃改善といきたいところだ。
(大橋昂平)

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