中国非製造業PMI、6月は50.5 景気拡大圏を維持

中国非製造業PMI、6月は50・5 景気拡大圏を維持

18日、浙江省温州総合保税区にあるネット通販大手、京東集団(JDドットコム)の倉庫で宅配便の配送作業を行う従業員。(温州=新華社配信/劉吉利)

 【新華社北京6月30日】中国国家統計局サービス業調査センターと中国物流購買連合会が30日発表した6月の非製造業購買担当者景気指数(非製造業PMI)は50.5だった。前月より0.6ポイント低下したが、依然として好不況の節目となる50を上回り、拡大圏を維持した。

 同センターの趙慶河(ちょう・けいか)高級統計師は、6月の非製造業PMIの特徴として次の2点を挙げた。

 ①サービス業の景況感がいくらか悪化した。サービス業ビジネス活動指数は0.3ポイント低下の50.2となった。業種別では、航空運輸、郵政、電気通信・ラジオ・テレビ・衛星通信サービス、通貨・金融サービス、保険などは、55.0以上の高水準となり、業務量が高めの伸びを示した。一方、資本市場サービス、不動産などの同指数は低水準で推移し、景況感が低迷した。市場見通しは、事業活動予想指数が0.6ポイント上昇の57.6で高水準を維持し、サービス業企業は市場の先行きに引き続き楽観的な見方を示した。

 ②建設業の拡大基調がやや鈍化した。建設業の施工は南部の多くの地域でこのところ続いた降雨の影響を受け、建設業ビジネス活動指数が52.3と、2.1ポイント低下した。市場見通しは、事業活動予想指数が54.7となり、多くの建設業企業が産業の先行きに楽観的な見方を保っていることを示した。

© 新華社