「いじめ被害なければ生徒の自殺起こらなかった」旭川中2女子凍死で再調査委員会がいじめと自殺の因果関係を認める

北海道・旭川市でいじめを受けた中学生が死亡した問題をめぐり、再調査委員会が、いじめと自殺の因果関係を認める調査結果を市長に報告しました。

再調査委員会・野村武司副委員長は「いじめ被害が存在しなければ当該生徒の自殺は起こらなかったと結論付けています」と話した。

3年前(2021年3月)、広瀬爽彩さん(当時14)が、旭川市内の公園で凍死した状態で見つかった問題で、再調査委員会は広瀬さんが学校の内外で受けた7つの行為をいじめと認定し、自殺との因果関係を認める調査結果を市に提出しました。

中学校や市教委の対応については、いじめではなく加害生徒の問題行動とのみ捉えるなど、いじめへの対処を怠ったと指摘しています。

元々調査を行っていた第三者委員会の報告書が流失した疑いが浮上したため、尾木委員長は今回、今津市長に「概要」のみを手渡し、旭川市が秘密保持の態勢を構築したのちに「報告書」を提出するとしています。

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