8年ぶり金鷲旗制覇へ敬愛高に勢い! 女子78キロ級決勝は3年生対決、78キロ超級は山口千弘がV【九州ジュニア体重別柔道】

九州女子ジュニア柔道体重別選手権の78キロ級を2連覇した敬愛高の大多和心(左)と、78キロ超級で初優勝した山口千弘

柔道の男子第55回、女子第26回の九州ジュニア体重別選手権大会(西日本新聞社など後援)は30日、福岡市の福岡武道館で行われ、九州各県の予選を勝ち抜いた15~20歳の男女約220人が各7階級で個人トーナメントを戦った。女子は高校生が7階級中6階級を制覇。敬愛高(福岡)の大多和心(3年)が78キロ級、佐賀商高の清水優陸(同)が63キロ級で2大会連続優勝を果たし、宮崎日大高の植田こころ(1年)が52キロ級、佐賀商高の法島驍(2年)が57キロ級、大牟田高(福岡)の高橋南乃(同)が70キロ級、敬愛高の山口千弘(同)が78キロ超級で初優勝を飾った。

夏の金鷲旗で覇を競う高校生たちがこの大会でも躍動した。女子78キロ級決勝は同じ敬愛高の3年、大多和心と田中麗奈が対戦。大多和は先に技ありを取られながら横四方固めで一本勝ちを収め、大会2連覇とともに、同じ顔合わせだった全国高校総体福岡県予選と全九州高校大会の雪辱を果たした。大多和は「田中さんにずっと負けていたので、最後まで勝ち切ることを目標に一試合一試合を戦いました」と笑みを浮かべた。

チームメートの山口は78キロ超級決勝で大内刈りを放って初優勝。「練習でやってきたことを生かせるよう、試合の中で考えながら攻めることができた」と冷静に振り返った。

金鷲旗では、今大会女子78キロ級準優勝の田中麗奈が2022年に10人抜き、23年に15人抜きを達成して会場を沸かせた。この夏も主軸として、大多和らと2016年以来の大旗を狙いに行く。

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