若者集まる大手モールへ 富大経済学部ゼミ生 越中大手市場に出店

パンとアンケートを客に手渡す学生=富山市大手町

  ●パン販売、アンケート

 富山市中心部の大手モール周辺のにぎわい創出を研究する富大経済学部の井坂友紀准教授ゼミ生は30日、モールで開かれた定期市「越中大手市場」に出店した。パンを販売し、購入者にアンケートを実施して、モール周辺に学生を呼び込むヒントを探った。結果を基に今後の広報活動を練る。

 大手モール周辺と富大生をつなぐ架け橋になりたいとの思いを込め、店名は「Bridge(ブリッジ)」とした。7人が市内のパン店「クラムクラスト」と「にじパン」のクロワッサンやメロンパンなど、学生のおすすめを販売した。あいにくの雨天となったが、学生は元気よく接客した。

 購入者にはアンケートのウェブページにアクセスできるQRコードを渡して協力を求めた。アンケートでは性別や年代、交通手段、越中大手市場に訪れる頻度や満足度を尋ねた。

 ゼミ生の牧勇杜さん(3年)は「学内でチラシを配ったり、声をかけたり、活動をもっと知ってもらう必要があると感じた」と話した。初めて大手市場を訪れた小嶋創人さん(富大2年)は「いろんな店が集まり歩いていて楽しい。また来たい」と笑顔を見せた。

 ゼミのブースの隣に出店した太陽珈琲焙煎(ばいせん)本舗オーナーの六渡達郎さん(58)は「自分が学生の頃は街中に若者があふれていた。学生が町の人と関わり、より多く大手市場に訪れるようになるとうれしい」と話した。

 ゼミは7、10、11、12月の越中大手市場に出店を予定する。11月の市場が開催される大手モールでは、今年度から民間主導となり、富山新聞社が事務局を務める「トランジットモール」が実施される。

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